19話 ページ20
[シャトー]
才「ウリ、A姉はまだ見つかってない?」
瓜「ああ。3週間も連絡が取れてない…。」
才子はそっか、と落ち込みながら膝を抱えた。
六月とは元同僚として仲がいいとしたら、Aとは姉妹のような関係と言ってもいい。
いや、どちらかというと才子のほうが一方的に姉として尊敬している。
才「A姉………」
瓜「(熱のまま出ていったと聞いたが、本当に平気なのか?)」
シャトーは少し暗い雰囲気に包まれていた。
シャオや髭丸も何だかんだAにはお世話になっていたから、2人と同じくらい心配している。
ピンポーン
髭「あ、行ってきます!」
今日は誰も来る予定はなかったはずだが。
一体誰だろうと疑問に思っていた。すると玄関から髭丸の驚いた声が聞こえ、瓜江達は急いでそっちに向かった。
瓜「誰が来……え、A、さん…!?」
才「A姉…う、嘘じゃないよね……?」
麗「なぜここに…ど、どこへ行ってたんですか!?」
彼らの目の前にはいつもと変わらないAがいた。
『突然ごめんね。久しぶり。』ニコッ
現実だとわかった瞬間、才子は思いっきりAに抱きついた。
それにつられシャオも抱きつき、そして続けて飛び込もうとする髭丸を瓜江が危機一髪に引き止めた。
才「ううぅ、どこ行ってたん!?才子も、ウリも皆心配してたよっ!!」
『ご、ごめんね。ちゃんと説明しておけばよかったね。』
髭「説明?」
どうやらこの3週間、最初の1週間は強制的に休みにされたのが嫌で勝手に任務に出てたらしい。
だがそれが部下の2人バレ、監視の下ずっと新人の訓練に付き合っていたそうだ。
瓜「そういうことか……なら連絡くらいくれても良かったじゃないですか。」
『い、いやあ…だって、なんか恥ずかしいじゃん…?先輩なのに1週間も強制的に休まされているなんてさ…(苦笑』
麗「ムッ…恥ずかしくないです。それはAさんが沢山働いた証拠ですから!」
強い目で言われ、Aは何も言えなくなった。
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めい(プロフ) - Reolさん» 読んでいただきありがとうございますっ!更新が先延ばしになってしまい申し訳ないです…汗。更新再開する時もまたどうか宜しくお願いします!m(*_ _)m (2020年11月9日 18時) (レス) id: d72df6db91 (このIDを非表示/違反報告)
Reol - めちゃめちゃ素敵な話です...こういう長編って苦手なんですが、面白すぎてスラスラ読めました!応援してます! (2020年10月23日 16時) (レス) id: 9bd448bba3 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - pookyさん» 読んでいただきありがとうございます!!嬉しいですっ、更新頑張ります!!(`・ω・´)ゝ (2020年10月6日 16時) (レス) id: d72df6db91 (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 今まで、夢主に、冷たい態度を取る、什造を見たことないのでとても楽しく見せてもらっています!!更新頑張ってください!! (2020年10月5日 22時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
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