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その19 ページ45

ああ言えばこう言う高杉さんに苛立ちが抑えられず、更に私の頭には血が昇っていく。冷静な判断が出来なくなった私は、思わず、



「もういいです!!高杉さんなんて、大ッ嫌いだーーーッ!」



そう言って彼を突飛ばしてしまった。...のだが。流石は高杉さん。男並の怪力である私が結構な力を込めて突飛ばしたというのに、彼はびくともしない。

 それどころか、突飛ばした私の腕をガッチリとホールドしているではないか。



「...ッ離してくださいよ!」



グイグイと力を込めて腕を引き抜こうとしても、
彼はそれを上回る強さで私の腕を握りしめてくる。




「いっ...」

「もういっぺん言ってみろよ」




痛みで顔を歪める私の顔を、高杉さんは割りとマジで怖い顔で除き込んでくる。



「は...何言って...」

「あァ?どうした?さっきの言葉、もういっぺん言ってみろよオイ」



輩みたいにガンを飛ばしてくる高杉さんに思わず脱力しそうになる。決してビビってるワケじゃないからね!

このままだと完全に彼のペースに乗せられそうになるので、勇気を振り絞って再び私は口を開いた。



「嫌いです...!高杉さんなんてだいっきらい!」

「まだ俺とやり合おうってのかィ。生意気な口を叩くのはこの口か?ん?」



そう言って彼は今度は私の口を思い切り掴んだ。
手加減なしの力で掴まれ、一瞬顔を歪めるも、負けじと彼を睨み付ける。



「...ひ、ひらい...だいきらい...っ!」

「...そうかよ」



反論する私に、またしても怖い顔をしながら、「そんなに死にてェのなら勝手にしろ」と言い放ち、私をそのまま投げる様に突き放した。


必死に呼吸を整える私には目もくれず、激しく音を立てながら戸を閉めて行った高杉さんの背中に、思わず捨て台詞をはいた。



「別に貴方に言われなくても良いもんねーーッ!本当にもう大嫌いっ!」

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ソラ - りおさん» コメントありがとうございます!思い付きで更新しているため、不定期になってしまい、読書の方には迷惑をかけております汗なるべく更新していきたいと思っているので、よろしくお願いします!♪ (2020年2月12日 18時) (レス) id: c2cc8b33f9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 高杉さんかっこいい…… ここからの展開が楽しみすぎます、!!! そして主様更新頑張ってくださいッ (2020年2月12日 16時) (レス) id: f7e6660386 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - きょこさん» コメントありがとうございます!また更新が遅れて申し訳ないです...。きままな更新で行きたいと思ってますので、ちょくちょく覗きに来てくださると嬉しいです♪ (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 沖田レイアさん» ありがとうございます〜!そう言って貰えると大変嬉しゅうございます♪亀更新で申し訳ないですが、最後までお付き合いくださいませ。。 (2020年2月12日 0時) (レス) id: 64cc8cd8ee (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - 続き楽しみにしてました!これからの展開が楽しみー!はぁ…無理やり腕掴まれたい… (2020年1月28日 23時) (レス) id: 6828360e61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラ | 作成日時:2019年10月30日 14時

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