落ちたる首 ページ34
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病院にいる気にもなれずAはそこから抜け出した
彼の頭にはもう「善意」などという善良的な思想は無くなっていた
『兄さん……兄さん……兄さん……』
Aは衰弱しきっていた___三日三晩ロヴェーニの傍に片時も離れず、飯も食べることはなかった
もうこの世には居ない亡き兄を思い出しながら覚束無い足取りで路地裏を歩いていた
いつからかAは路地裏でしか歩けなくなっていた
ドンっ
『兄さん……』「よォよォ、ガキ!ぶつかっておいて謝罪の一つもねぇのか!」
Aと肩がぶつかったチンピラがAの肩を掴んで絡み始めた
Aは気にせずに進んで行こうとするが大人の力に勝てる訳がなくその場で足が止まってしまった
『失せな』
Aがそう言った刹那、男の首がぐにゃりと曲がった、あまりの速さに男は空中でへ?と声を出した
ボトリ、と地面に叩きつけられた男の首はもう人としての形を成していなかった
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行方不明者X(プロフ) - ありがとうございます!今、続編を公開致しました!悔いのないように、諦めないように、未来へと。一歩一歩。 (2020年10月12日 2時) (レス) id: ab7e9c281b (このIDを非表示/違反報告)
カルハ(プロフ) - 心の支えにしていただき、ありがとうございます。私としても、行方不明者Xさんの小説は心の支えとなっております。誹謗中傷がなくなってほしいとは言わない。でも、一人一人が悔いのないよう、後悔しないような未来になったらなと思います。 (2020年10月12日 2時) (レス) id: 3b4eeae320 (このIDを非表示/違反報告)
行方不明者X(プロフ) - 本当に人の命は儚いものです……だから悔いなきように生きないとですね!カルハさんは僕の心の支えになってます! (2020年10月12日 2時) (レス) id: ab7e9c281b (このIDを非表示/違反報告)
カルハ(プロフ) - この前まで、一緒に遊んでいたのに。 私も、お通夜の時、泣きたかったのに泣けなかった。悲しくて悲しくて、それでも涙が出なかった。 人というものは、脆いものですね... (2020年10月12日 1時) (レス) id: 3b4eeae320 (このIDを非表示/違反報告)
カルハ(プロフ) - ...悲しいですね。一緒に、遊んでもらった方を亡くすというのは...。楽しい思い出もいっぱいあった。でも人はいつ死ぬか分からない。私の祖父も、昨日で三回忌になります。私も、祖父によく遊んで貰いました。でも、最後に会った数日後に、死んでしまいました.... (2020年10月12日 1時) (レス) id: 3b4eeae320 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:行方不明者X | 作成日時:2020年5月26日 17時