君の想い人は私じゃないんだ〘瀬名泉〙 (ページ41)

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私自身この悪癖には困っていて、相手には申し訳ないとは思っているから治そうと努力した

結果無理だったけど、、治そうとすればするほど意識しちゃって話すことすら難しくなって、より悪化してしまったし、、そういうこともあって治すのは諦めた

そのため学園内では私は気難しくて、クールに思われているところがある

実際はただ人見知りが激しいだけなんだけど、、笑

仕事場では仕事だしこれは話さなきゃいけないと理解しているからこそ、愛嬌良く話しているので仕事場では人間関係は良好な方

それが学園でも、プライベートでも出来たらいいんだけど……プライベートとかだと仕事とは関係ない話になるし、話のレパートリーもないし何話したらいいのか分からなくなるので結局できないで終わってしまう。

…私のこの性格を理解しているのは月永と瀬名、まゆと萌音、嵐ちゃんに、、、朔間凛月くん、のはず

私が人見知りってバレてもいいけど、去年の夢ノ咲のことを考えると…バレてたら危なかった

バレていたらきっと変に絡まれていただろうし、女性だからってたださえよく話しかけられていたのが、もっと悪化していてもおかしくなかったし、、

気難しいとかクールとか思われていた方が変なやつに絡まれることが少なくて、トラブルを避けるには人見知りを隠していた方が都合が良かった

実際、気難しいと思われてから話しかけられることは少なくなったし

その事があったから月永も瀬名も…知っている人たちも私の性格のことを隠してくれて、今でも私のことを気難しいで通してくれている

それにはとても感謝している。

にしても……これどうしようかな、、5人に緊張感が走っているし、、威圧しちゃっているように見えてもおかしくない現状

ちらっと私は瀬名のことを見ると、瀬名はいつもの事だと理解してくれていたので傍観している

うーん、、どうしよう、、って考えていると先程瀬名と目が合っていた女の子が緊張しながら出てきた

彼女を見た私はドクッと鼓動が跳ねた。また、急な不安が私にへと襲ってきた。

私は動揺してはいけない。さっきのことは気の所為だ。私の見間違いだ。と私の心を落ち着かせるように、平常なように真顔で彼女を見つめた

あんず「あの…はじめまして。プロデュース科に転校してきました。あんず、と申します。」

彼女はリンとしたはっきりと意志を持った声で私に自己紹介をしてきた