35. ページ36
あんず「確かに共演話を持ちかけることによって間接的に露咲先輩の心に負担をかけてしまうかもということに、配慮が足りてませんでした…教えてくださりありがとうございます。
快く了承してくれるとは思ってないです、、でも私は私が見た露咲先輩がアイドルとして活動しているキラキラとした輝きを見て、もっと見てみたくなりました！無理だと分かっていても話をしてみたいと思っています。言葉選びは適切にして、露咲先輩に負担にならないように話をしたいと思います」
……まっすぐと俺の目を見て真剣に言ってきた。
自分が悪かったところを真摯に受け止めて改善しようとして、それでいてAのことをちゃんと見て共演したいと思うなら…俺からはもう何も言えないよねぇ
まだAの負担にはなると思う。それでも、あんずは配慮して最もAにとってもTrickstarにとっても最善の道を選んでプロデュースしようとしていくその事に
諦めないで、みんなのことを考えて、それでいて最善のために尽くそうとする、あんずらしさに
あぁ、俺が惚れただけあるなってらしくないけど思った
思わずあんずの覚悟に、好きだなぁと思い微笑みそうになったが、気を引き締めて普段通りに俺は振る舞う
瀬名「……それだけ俺に言うなら、せいぜいAとの交渉を頑張ってみなよねぇ。そこまで覚悟が決まっているなら俺からもう言うことはないしさぁ」
俺がそういうとあんずは俺の言葉に驚いていたがピシッと背筋を伸ばして「ありがとうございます！！」と頭を下げた
俺に頭下げる必要ないでしょうが…笑
だけど、そんな仕草も彼女らしくて、、本当にこの子は…いい意味で呆れちゃうよねぇ…
思わずまた自然に笑みが出そうになった俺だけど、また和やかな雰囲気に戻りそうになっていたその時、突如コツコツと足音が廊下に響き渡った
その音に俺らは反応し音がする方の廊下を見ると”彼女”がやってきていた
長い赤香色の艷めく髪、目は吸い込まれるような漆黒の瞳をしていてその瞳に思わず目が奪われそうなほど
その整った綺麗な顔、スタイルに彼女に耐性がない人は虜になってもおかしくないだろうというぐらいの外見
相変わらず綺麗で変わりないなと思ってみていると
彼女は廊下を歩きながらどこを見ているか定まらない目線を向けている中俺の事を見つけると
A「…………瀬名」
と、その聞きなれた懐かしい声で俺を呼んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sarai | 作成日時：2024年1月1日 3時
