【黒子のバスケ】未来へのキセキ Ⅴ (ページ2)

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第202Q 黒子と初めて出会った日ページ2

「リコを初めて勧誘しに行った時、断られて言わた理由がさ…」

「(リコっ！？！？)」

＿＿＿＿『その周りがみんなどこか勝つことを諦めてる、私が嫌なのはそこよ！』

記憶にまだ鮮明に記憶されたその言葉。

「その時、ギクリとしたんだ実は。
オレがいた照栄中もまさにそうだったからさ
強豪の自負もあったし練習も手を抜いていたわけじゃない。

でもやっぱり打倒帝光を本気で信じてくれる奴はいなかったんだ。
けど誠凛はみんな日本一を本気で信じてバスケやってる。」

「…そりゃ屋上であんなことしたらやるしかねーだろ！」

「かもな…けどそれだけだって別にオレが強制したわけじやない。
オレも今、バスケが楽しくてしょーがないんだ。
お前らと…出会えてよかったよ。」

そう言いながら笑いかけられた日向は驚きのあまり戸惑う

「バッ…おまっ…よくそんな恥ずかしいセリフサラッと言ったな！！」

「え？本心を言っただけだぞ？」

「さらに恥ずかしい！！」

日向は少し恥ずかしそうにそっぽを向き

「…次もぜってー勝つぞ。」

「あぁ！」

翌日トーナメント決勝戦

「おぉー人がいっぱいだ」

目の前は巨大な体育館と多くの人々

「こんな所で今日やんの！？」

「違うよ、こっちは第2体育館。オレ達は第1体育館。」

小金井が驚いた巨大な体育館は第2体育館
伊月が指さした第1体育館は第2体育館には少し劣るが充分大きい。

「第2体育館は今日中学の予選やってるみたいだな。」

入口に置かれたタイムカードをみると“帝光”の名前
そして、体育館の出入口から現れたのは…

青、緑、黄、橙、紫、赤の髪を持った“キセキの世代”と呼ばれる中学生たち。

「ったく、信じらんねー
今日たったの42得点だぜ？オレ」

「ふざけるな、むしろボールを持ち過ぎだ。
お陰でオレは10本しか入れてないのだよ。」

「てか、オレにももっとボール回して欲しいっス！」

「私も今日はまんまり取れなかったなぁ…50得点だけだし。」

「どーでもいーよ。はーだるい…」

「無駄口を叩くな帰ってすぐにミーティングだ。」

誠凛とすれ違う帝光の天才たち。

「(帝光…中学最強)」

「オレらより貫禄あるよ！中学生じゃないの！？」

「(しかもこの代は確か“キセキの世代”とまで呼ばれたはず…コイツらも来年は高校に来るわけね…)」

これが黒子と初めて出会った日であることを気づくのはまだ未来の話である。