21 怒り ページ22
黄瀬「な、何なんスかソレ!」
A「………」
黄瀬くんにあったことを全部話した。
案の定、驚いていた。
黄瀬「てかソレ、Aっち悪くないじゃないッスか!」
A「悪いとか、そういうのは分かんないけど…」
黄瀬「赤司っちには言わなかったんすか?」
A「……」
言わないんじゃなくて、言えない。
ただでさえ忙しいのに、これ以上迷惑をかけたら…。
黙り込んでいると、黄瀬くんがパチンと指を鳴らした。
黄瀬「いい考えがあるッスよ!」
A「え…?」
自信ありげにニコッと笑った。
黄瀬「名付けて、『キセキの世代で反撃作戦』!」
A「反撃…?」
黄瀬「そうッス!そうと決まったら他のメンバーに声かけてくるッス!」
そう言って慌ただしく保健室を出て行った。
…黄瀬くんのいなくなった保健室は静かで、少し怖かった。
まるで、私だけ、広い世界に取り残されたような感じがした―――。
その時。
携帯の着信音が鳴り響いた。
ディスプレイに映っていたのは『征くん』だった。
通話ボタンを押し、耳に携帯を当てた。
A「もしもし…?」
赤司『今、どこにいるんだ?教室にはいなかったみたいなんだが』
A「あ、今、保健室にいて…」
そこで言葉を切った。
すると、征くんの声色が変わった。
赤司『何かあったのか?』
A「え…なんでもないよ?」
赤司『…Aはウソを、僕が見抜けないとでも思ったのか?』
優しい、包み込むような穏やかな声。
この人は、本当に優しい。
だからこそ、言えない――――。
A「あ、先生来たから切るね」
赤司『A?待っ…』
…一方的に切っちゃった。
ホントに、ごめんね――――。
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やまにゃん - 咲さん、お母さんの妹なら叔母さんにあたると思います (2017年1月1日 2時) (レス) id: e45b618f91 (このIDを非表示/違反報告)
花田める(プロフ) - 赤司くんと黄瀬くん間接キス笑 (2013年12月9日 17時) (レス) id: ca72276934 (このIDを非表示/違反報告)
陽向子(プロフ) - (≧▽≦)アキト君にも素敵な彼女が出来ると嬉しいです(/ω\) (2013年12月8日 12時) (レス) id: 176859212e (このIDを非表示/違反報告)
マユウ - 面白いです!あと、赤司サマってこの話だと何年生ですか?もし1、2年と3年の夏までの話だったら、目の色は両目とも赤だと思いますよ。 (2013年11月17日 14時) (レス) id: 9cd78b9c8c (このIDを非表示/違反報告)
haku - 面白いです♪これからも頑張ってくださいね(><)応援してます! (2013年11月13日 22時) (レス) id: 1dd923021c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nami | 作成日時:2013年8月14日 12時