17 意味 ページ18
コンコン、とドアがノックされた。
入ってきたのは……赤司さんだった。
赤司「ミーティングが終わって様子を見にきたんだが…大丈夫か?」
A「あ、はい。何とか…」
…どうしよう。
正面から、顔を見れない。
赤司「…桃井。すまないが、少し外してくれるか?」
桃井「あ、うん!じゃあ後はよろしくね」
さつきは保健室から出て行った。
……途端に、気まずい空気に変わる。
赤司「…すまない。無理をさせたな」
A「あ…別に……」
足音が近づいてきて、さらに緊張が増した。
…正面に来たのが分かった。
赤司「顔を、見せてくれないか?」
A「…でも……」
赤司「…見たいんだ」
優しく頬に手を添えられ、ゆっくり上を向かされた。
色の違うオッドアイが、優しく見つめてくる。
恥ずかしさと、緊張だけが強まっていく。
赤司「…君に、伝えたいことがある」
赤司さんが手を離し、真剣な顔で言った。
赤司「僕は、愛情が何なのか、ずっと分からなかった。
…分かろうともしていなかった。
でも、君に会って、僕の価値観は変わったんだ」
そっと手を握られた。
ふわっとした優しい触れ方だった。
赤司「僕には、君が必要だ。
だから……僕から離れるな」
…言葉が、出てこない。
ただただ、見つめ返すしかできなかった。
赤司さんはバラに目をやり、フッと微笑した。
赤司「アレは僕の気持ちだと思ってくれ。
…嘘じゃない、本気だからな」
本気…。
じゃあ…本当ってこと…?
本当に…私を……?
赤司「…君に拒否権はない。
僕の傍にいろ」
(…拒否権って)
赤司さんらしくて、ちょっと笑ってしまった。
気づかない内に、惹かれてたんだ。 この人に。
A「…わかり、ました」
赤司「…敬語、禁止だって言わなかったか?」
A「え、あ…っ」
赤司「まったく…帰るぞ」
A「は……うんっ」
敬語で返事をしかけて、途中で言葉を飲み込んだ。
すると『征くん』は満足げに笑った。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
116人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やまにゃん - 咲さん、お母さんの妹なら叔母さんにあたると思います (2017年1月1日 2時) (レス) id: e45b618f91 (このIDを非表示/違反報告)
花田める(プロフ) - 赤司くんと黄瀬くん間接キス笑 (2013年12月9日 17時) (レス) id: ca72276934 (このIDを非表示/違反報告)
陽向子(プロフ) - (≧▽≦)アキト君にも素敵な彼女が出来ると嬉しいです(/ω\) (2013年12月8日 12時) (レス) id: 176859212e (このIDを非表示/違反報告)
マユウ - 面白いです!あと、赤司サマってこの話だと何年生ですか?もし1、2年と3年の夏までの話だったら、目の色は両目とも赤だと思いますよ。 (2013年11月17日 14時) (レス) id: 9cd78b9c8c (このIDを非表示/違反報告)
haku - 面白いです♪これからも頑張ってくださいね(><)応援してます! (2013年11月13日 22時) (レス) id: 1dd923021c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Nami | 作成日時:2013年8月14日 12時