16 自覚 ページ17
〜〜〜赤司side〜〜〜
…気絶した?
自分の腕の中でぐったりとして動かないAを見て、気づいた。
…やり過ぎた、か。
……仕方がない。
僕はAを抱え、保健室に向かいながら思った。
僕は、恋や愛を知らなかった。
いつだってそうだ。
他の人はみな、僕の外見しか見ようとしない。
誰も、僕の中身を見ようとはしなかった。
それでもいいと思ってた。
愛情…この1つの感情を知らなくてもいいと思っていた。
…Aだけは違った。
僕を全力で拒んだこともあった。
間違っていると思ったことは、精一杯反論してくる。
…逆らうようなヤツはこの手で消してきた。
何度も、何人も――――。
でも、Aにだけは、できなかったんだ…それが。
僕が僕じゃなくなる。
まるで、生まれ変わったような感覚にとらわれた。
赤司「…愛情…か」
目を閉じているAの瞼に、そっとキスを落とした。
…いいよ。
この気持ちを感じさせてくれたお礼に、
僕のすべてを、君に捧げよう。
A…………。
・
・
〜〜〜Aside〜〜〜
A「う…ん……?」
桃井「あっ!よかった、気がついたんだね!」
A「さつき…?」
目の前には心配した顔のさつきがいた。
A「何で…?」
桃井「Aが倒れたって赤司くんから聞いて…。
今からミーティングだから、それまで傍についててやってくれ、って言われたの」
…運んでくれたんだ、ここまで。
桃井「そうだ。コレ、赤司くんから」
A「これって…?」
桃井「分かんないけど、もし目が覚めたら渡してくれ、って」
さつきに渡されたのは、白い四角の箱だった。
開けると、中には花が入っていた。
…バラだ。
赤い小さな蕾の、ドライフラワーだった。
桃井「わぁ…綺麗だね」
A「でも、何で…?」
桃井「…まさか、意味分かってない?」
さつきが目を細め、信じられないという顔で見てくる。
黙って、コクッと頷いた。
桃井「まったくもう…。…花言葉のこと」
A「花言葉?」
桃井「うん。花言葉は……『愛の告白』、だよ」
愛の…告白……?
赤司さんが、私に……?
A「ま、まさかぁ!知らなかっただけかもしれないじゃん」
桃井「そうかな?花には詳しいって聞いたけど…」
…どういう、こと……?
ラッキーカラー
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ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
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やまにゃん - 咲さん、お母さんの妹なら叔母さんにあたると思います (2017年1月1日 2時) (レス) id: e45b618f91 (このIDを非表示/違反報告)
花田める(プロフ) - 赤司くんと黄瀬くん間接キス笑 (2013年12月9日 17時) (レス) id: ca72276934 (このIDを非表示/違反報告)
陽向子(プロフ) - (≧▽≦)アキト君にも素敵な彼女が出来ると嬉しいです(/ω\) (2013年12月8日 12時) (レス) id: 176859212e (このIDを非表示/違反報告)
マユウ - 面白いです!あと、赤司サマってこの話だと何年生ですか?もし1、2年と3年の夏までの話だったら、目の色は両目とも赤だと思いますよ。 (2013年11月17日 14時) (レス) id: 9cd78b9c8c (このIDを非表示/違反報告)
haku - 面白いです♪これからも頑張ってくださいね(><)応援してます! (2013年11月13日 22時) (レス) id: 1dd923021c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nami | 作成日時:2013年8月14日 12時