検索窓
今日:10 hit、昨日:8 hit、合計:164,054 hit

十匹 ページ10

.






あたふたするまた子ちゃんを無視してドアをノックした。
何故また子ちゃんがこんなに引き止めるかと言うと、彼は極端に人を部屋へ入れることを嫌うからだ。


「晋助様、Aです。お話があるのでまいりました」

「あァ、入れ」

「失礼します。ほら、また子ちゃん行くよ」

「は、はいっス……」


ドアを開けると段差があり、そこで靴を脱ぐ。
母船の廊下は土足なので各部屋に玄関のようなものがあるのだ。

トイレとお風呂のある短い廊下を抜け、晋助様の居るであろう部屋の襖を開ける。と、どうやら呑んでいる真っ最中だったようで。
晋助様は意外にも機嫌のよさそうに目を細めて笑う。


「なんかあったのか」


そんな晋助様の態度が気に入らなかったようで、体をピッタリとくっつけたおうのさんに睨まれた。


「いえ、許可を頂きにきました」

「ほォ……まあ、立ち話もなんだ。座れよ」

「はい」


い草の香る京畳に正座する。
生粋の江戸っ子である私にはあまり見慣れない淡い色。ちなみに私の部屋は江戸畳だ。


「……で、何があって、なんの許可を貰いに来たんだァ?」

「また子ちゃん」

「はいっス!今日部下達に稽古をつけていたんスけど、あからさまに私の命令を無視して、更には口答えをしてきたっス」


ほう、と翡翠の隻眼が細めれる。


「私達は今後この様な命令違反……上司に対する反逆をした者共への粛清許可を頂きにきました」

十一匹→←九匹



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (103 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
178人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 鬼兵隊   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

coma7672(プロフ) - すいません!前のコメント間違えて送信してしまいました、、お話最高すぎます!更新楽しみにしています!! (2020年4月7日 23時) (レス) id: 46f7afe943 (このIDを非表示/違反報告)
coma7672(プロフ) - 高杉晋助 (2020年4月7日 23時) (レス) id: 46f7afe943 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沖田レイア | 作成日時:2020年1月12日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。