第一部 公開破局で大絶叫編 ページ2
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は?と理解不能。
頭痛を堪えながら状況整理。
……うん、私だって馬鹿じゃない。
金とコネで入った奴らと違ってね。
(私……ふ、ら、れ、て、る……)
直ぐに状況は飲み込めたけれど、ねぇ。
「……こんな公衆の面前で振る?」
有り得なくない?
私、公開告白とか結構引くタイプなんだけど。
それを超えて更に公開修羅場ですか?
まじで有り得ん。
「君の罪は公の場で咎められるべきだ」
「罪、ですか?私の?」
「そうだ!君はユキコに対して悪質な嫌がらせをしていたな!?」
ざわりと教室が揺れた。
お昼休みが始まったばかりの室内にはほぼ全員のクラスメートがいる。
その前で、とかどんだけ私の事嫌いなんだよ。
告白したのお前だろ?
「しておりませんが」
「嘘をつくな!どれだけユキコが傷ついたと……」
「証拠。ユキコさん。私が嫌がらせをしたという証拠をご提示頂けますか」
「えっえっえっ……な、無いですけど……」
だろうねぇ。
やってないもん。私。
つーか、やる理由ないもん。
「ユキコがやられたと言っている。それが一番の証拠だ!」
「その理論でゆくと私はやってないと言っているのだから、それが一番の証拠なんですけど?」
グッと言葉に詰まった元彼を見る。
元々別に好きでは無かった。
振られるのも構わない。
浮気されても構わないさ。
でもねぇ。
「大した証拠もなしに私に恥をかかせた、という事ですか?」
「……っ!」
そこが一番気に入らない。
そのくだらない箱庭で、私が上手く立ち回れるようにとどれだけの愛想を振りまいてると思ってるの?
それを、あんたは今一瞬で無にしたのよ?
「謝罪を要求します。そしてしっかりとクラスメイトに説明をして誤解を解いてください」
「君がやっていないという証拠も無いだろう!?」
ふむ、確かに。
「…ではユキコさん。具体的にはどんな嫌がらせを受けていたのですか?」
「ふん、白々し……」
「私はユキコさんと話しています。黙っていてください」
さぁ、話してくれとばかりに微笑みかける。
君が嘘をついたのか、はたまたバカな元カレが何かを勘違いしたのか。
どちらにしても腹が立つ。
あーもーみんな嫌い。
全員いっぺん死んでこい。
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ASUKA - 沖レイさん、頑張れぇぇぇええ!!!!!私もテストなんです、一緒にがんばりましょー! (2019年9月28日 23時) (レス) id: 2aeb894d27 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 沖レイさん、テスト頑張って下さい!私の気力、全部差し上げます!!私、みえました。沖レイさんにむかって推しが応援している姿が!! (2019年9月20日 23時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
トオ - とっっっても面白いです!!頑張ってください! (2019年8月28日 6時) (レス) id: c0c29da7c2 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - Nightさん» 圧倒的ハピエン……ありがとうございます!参考になります! (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - のあさん» 死ネタは泣きますよね!コメントありがとうございます (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年7月15日 18時