17 キズつけた過去 ページ24
「A。うちでお昼食べていかない？久しぶりにいっぱい話したいし」
『いーちゃん家？』
撮影現場からの帰り道。
少し疲れたような顔をしたAを
家に誘う。
Aが遊びに来るのはこれで3度目くらい。
こくりと頷いたAの手を引いて
どんな話をしようかな、なんて俺らしくないことをずっと考えていた。
きっと、またあの時に戻れる。
そう思ってたのに。
『あのね、まっちゃんがね...』
Aはゆうくんのことばっかりで。
嫉妬、怒り、悲しみ。
汚くてどろどろした感情が抑えきれずに
俺の中から溢れ出した。
思いっきり机を叩くと、Aの肩がびくりと震える。
『...ど、うしたの...？』
「...もっとさぁ。ためになる話、しない？」
叩きつけた手がひりひりと痛い。
でも俺の口は止まってくれなかった。
「Aはさ、モデル嫌いなんだよね」
表情が強張る。
どうして知ってるの、とでも言いたげ。
当たり前でしょ、ずっと見てたんだから。
「何も言わないんだ」
冷たく言い放つと
Aの両目からぽろぽろ涙が溢れ出した。
その顔が、目が、唇が
あんまりにも可愛いから。
『い、いーちゃッ...』
頬を包み込んでAの言葉を飲み込むみたいに唇を重ねる。
昔は当たり前のようにこんなことしてた。
楽しかったな、あの頃は...
俺は、一体何をしてるんだろう。
泣かせるつもりなんてなかった。
傷つけるつもりも、ましてやこんなことするなんて。
自分が怖い。
助けなきゃ、Aを。
もう間に合わないけど、壊れてしまうなら
せめて最後だけは。
「はッ...やめれば」
『...え？』
「やめれば、モデル」
『なんで...』
「...Aの代わりなんていくらでもいるんだから」
声が震えた。
俺は一体どれほどこの子を傷つけたんだろう。
俺がこの子を”お人形”として縛り付けていたと
自覚するのがあまりにも遅すぎた。
涙が頬を伝う。
「...ごめんね。大好きだった」
きっとこの言葉は届かない。
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黒猫。 - あの…さっきのに＋で、Knightsと買い物することになってしまって、一緒に買い物をしてたら、いつの間にか、泉さんと2人になってた！みたいにできますか？ リクエスト多くてほんとにすみません。できればお願いします！ 文章が間違っていたらすみません。 (2016年2月19日 21時) (
レス) id: d58a312ed6 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫。 - リクエストお願いします！なずなくんと買い物に行ったら、偶然、Knightsのメンバーとあってしまって、一緒に買い物することになるって言う話を作れますか？作れたらお願いします！ (2016年2月19日 21時) (レス) id: d58a312ed6 (このIDを非表示/違反報告)
れん☆ - 憂月さん» リクエストのお話作ってくださりありがとうございます！！面白かったですよ！夢主ちゃん可愛すぎですっ(/ω＼)ww本当にありがとうございました！ (2016年1月27日 22時) (レス) id: b0e8f9fc44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ☆@2/7ﾏﾃﾞ夜出没､ｶﾅ?(プロフ) - 憂月さん» ありがとうございます!! (2016年1月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 6fefb1de24 (このIDを非表示/違反報告)
憂月(プロフ) - ルナ☆＠皆、忘れないで待ってて…!!さん» 了解いたしました！あくまで兄妹設定なのであまり甘々にはできないかもしれませんが...なずな先輩好きなので頑張ります( *｀ω´) (2016年1月12日 23時) (レス) id: 8d457b097a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂月 | 作成日時：2015年10月23日 18時
