盗撮 ページ18
「同棲なんて聞いてませんよ!!」
事務所に中島の大声か響渡る。まァ、確かに目が覚めたら助けた女の子が居ました、じゃあ驚くか。
「部屋が足りなくてねぇ。」
仕方がないだろう。と言い資料を片手に首を竦める太宰を見るのはいつぶりだろうか。
「おや、A珍しいね社長と一緒じゃないなんて。」
晶子さんはそう言い私の隣に座り白湯を啜った。……私は別に引っ付き虫じゃア無いんだが……ふい、と顔を横に剃らし社長室の方を見ながら私は聞こえるか聞こえないかのぎりぎりで呟いた。
『…この前、折角メイド服を着たのに何も言ってくれなかったから。』
「まァ、社長は確かにそう言うのを余り言わなさそうだが…」
晶子さんはその言葉に頷くと何処かに行ってしまった。そして、医務室から何やら分厚い本を持ってくると私に差し出す。なにかと思い開くと_____私の写真だった。……全て。
『ええっ、なに此れ!?私知らないんだけれど!』
「そりゃあ、言ってないからね。」
『それ、盗撮って言うんだよ??知ってる???』
私は少し引き気味になりながらも晶子さんの解説を聞く。話を聞く限り15歳頃からこの前のメイド服まで幅広く在るらしい。
もう、穴に埋まりたいと思いながらも耳を塞いでいると目の前に3つの影が出来る。太宰に中島、鏡花ちゃんだ。
「おや、3人共、興味深々だねェ。」
晶子さんはそう言い此処一週間で一番の笑みを浮かべるとあるばむを渡す。思わず、堪らないと手を伸ばすがその手は只、空を切るだけ。
「へぇ…とっても可愛らしいですね!」
「……」
中島の言葉に鏡花ちゃんは頷く。が、其れもつかの間太宰が中島の手から其れを奪い取る。
「一寸、待ってくれ給え…!このメイド服はなんだい!私、知らないよ!?」
「嗚呼、其れは太宰がマフィアに捕まってる時に撮った奴さ。残念だったな。」
「くっ…、あの日サボらなければ……!」
太宰はそう言い寸劇の様に崩れ落ちるがすぐに国木田に回収される。後、横目で見たの見えてるからな国木田。
「……私、この写真欲しい。」
『え…?嗚呼、和服を着たときの…。』
鏡花ちゃんはその言葉にコクりと頷くときらきらとした瞳で此方を覗き込む。
思わず挙げたくなるが只、恥が増えるだけだと断りを入れようとすると晶子さんが口を開いた。
「無理だね。これ全部社長のだから。」
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冬蜜柑美味い - テンポ…!褒められるの初めてです!!がんばります!! (2月2日 19時) (レス) id: 161dd8d243 (このIDを非表示/違反報告)
笹の葉 - 話のテンポが好きです!頑張って下さい!!! (1月27日 15時) (レス) id: 8035cab69c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - きんにくふぇち@他力本願。さん» ですヨネ!…でもそういうポジのお方グッズが少なくて…あ、涙が…… (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - アキハさん» 超、嬉しいのですが!?頑張ります!! (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
きんにくふぇち@他力本願。(プロフ) - そりゃ社長好きっスよ……というかイケオジ好き。 (1月15日 21時) (レス) @page22 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬蜜柑美味い | 作成日時:2024年1月5日 11時