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17話 ページ17

「佐藤さん、柊ちゃん困ってるんでやめてもらっていいですか?」
「え?困ってるってどこが?」
「わからんのやったらええわ。俺らもうこれで失礼します。行くよ。柊ちゃん。」
「え?あっ、ちょっと」


なんで、佐藤さんは嫌そうな顔でこちらを見てくるの?
なんでお姉さんは嬉しそうな顔をしてこちらを見てくるの?
なんで少し悲しそうな顔をして私の腕を引っ張っているの?


「折原さん…」


そう呼びかけても折原さんは表情を一切変えず、私の手を引っ張った。
大通りに出てようやく腕が離された。
なんでですか?と聞こうと思ったけど、折原さんの方が早かった。


「なんで、あんなやつと番号交換するん…」
「それは…」


相手が強引に…と言おうとした時、私は何かに包まれた。
それが折原さんだとわかった時私の顔は真っ赤になっている。


「あのっ、折原さんっ」
「俺、黙っとろうかなって思ってたけどやっぱ無理や。俺、柊ちゃんが好き。さっきあいつと番号交換するところ見てすごい嫌な気持ちになったん。俺とだけ交換しててくれればいいのにって。そう思って…」


え?折原さんは私が好き?


その場の状況に頭が追いつかず私は折原さんに抱きしめられたままだ。
折原さんは私を離すと、私の目を見てこう言った。


「もう1回言う。俺は柊ちゃんが好き。もしよければ俺と付き合ってください。」
「あっ…」


折原さんと両想いだったって事?
私は嬉しさで可笑しくなりそうだった。


けど、折原さんはセンラさんで。私のようなファンも大勢いる。
それなのにセンラさんに彼女がいるってなったらどう思うんだろう。


折原さんはどう思ってるの?だって、これで私がオッケーを出したらリスナーと付き合うことになるんだよ?


「ごめんなさい…」


どう考えていると、私の口はそう告げていた。

「えっ…」
「本当にごめんなさい。私も折原さんが好きなんです。大好きです。」
「じゃあなんで?」


「折原さんはセンラさんだから…」

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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2022年6月6日 16時) (レス) @page29 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - もちさん» 返信遅くなっちゃってごめんなさい!リクエストありがとうございます!少々お待ちくださいね! (2019年10月2日 21時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - できたらその後の話が見たいです!お願いしますぅぅぅぅ((泣 (2019年9月28日 9時) (レス) id: cb8f9b9e68 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - 皇 惺羅@スメラギ葉無さん» コメントありがとうございます!頑張りますね (2019年9月10日 21時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
皇 惺羅@スメラギ葉無(プロフ) - こういうお話好きです!頑張ってくださいね (2019年9月9日 20時) (レス) id: d3b39c4d26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハチミツ | 作成日時:2019年9月9日 14時

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