15話 ページ15
次の日、その日は珍しく寝坊をしてしまって、いつもより1本遅い電車に乗ってしまった。
けど、会社へ行く時間には余裕がある。
まだ通勤ラッシュは収まらなくて私はドアの近くの棒に捕まりながら外の景色を見つめていた。
すると背後から聞きなれた声が聞こえて後ろを振り向く。
「柊ちゃん?いつもこの電車やっけ?」
折原さんだ…
昨日私が折原さんはセンラさんだということに気づいたことを知っているはずもなくいつも通りの顔で話しかけてきた。
「はい、今日はちょっと寝坊しちゃって…」
やっぱり、顔も似てる。
整った顔立ちに左目の下にある小さなほくろだって同じ。
見れば見るほど折原さんの顔はセンラさんの顔で思わず下を向いてしまった。
「どうしたん?」
「あ、いえ…」
その日は、やっぱり折原さんとセンラさんの事ばかりを考えてあまり仕事に身が入らず、案の定残業になってしまった。
「ふー、あともうちょっと…」
今日は私の他にも残業をされている方何人がいる。
その人たちにコーヒーでも配ろうかな。と思い始めた時、私のデスクにコツとマグカップが置かれた。
「どうぞ。残業大変やね。」
「折原さん…」
今日は残業ではないはずだった折原さんがいる。
なんでだろう。
「折原さんどうされたんですか?残業じゃないですよね?」
「うん、家帰る途中でスマホ忘れたことに気づいて取りに来たん。」
「あ、そうなんですね。コーヒーありがとうございます。」
「ううん。それじゃ、お先に。」
折原さんが通り過ぎた時に、頑張れ。と頭にポンと手を置かれた。
頭に置かれた手は大きくて、びっくりしたけど、それ以上に心臓がどくどくとうるさい程に音を立てていた。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2022年6月6日 16時) (レス) @page29 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - もちさん» 返信遅くなっちゃってごめんなさい!リクエストありがとうございます!少々お待ちくださいね! (2019年10月2日 21時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - できたらその後の話が見たいです!お願いしますぅぅぅぅ((泣 (2019年9月28日 9時) (レス) id: cb8f9b9e68 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - 皇 惺羅@スメラギ葉無さん» コメントありがとうございます!頑張りますね (2019年9月10日 21時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
皇 惺羅@スメラギ葉無(プロフ) - こういうお話好きです!頑張ってくださいね (2019年9月9日 20時) (レス) id: d3b39c4d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハチミツ | 作成日時:2019年9月9日 14時