1話 ページ1
「Aちゃん、俺らがちゃんと付き合える年齢になったら絶対に迎えにいくから、そん時まで待っとれよ?」
「うん…!待ってるから!___お兄ちゃん!」
「ん…?」
あ、またこの夢か。
最近変な夢を見るようになった。変っていってもそんなに不気味なものでもない。
きっと夢に出てくる女の子の声は私。聞き覚えのある声だった。
お兄ちゃんって誰だろう。
私は一人っ子で兄弟もいないし、子供の頃仲良くしていた年上の男の子もそんなにいない。
そんなことを考えながらコーヒーを煎れて飲む。
朝はそんなにお腹はすいてないから、コーヒーだけ。
仕事へ向かう準備をして駅まで向かった。
この時間は結構な通勤ラッシュで、電車の椅子がとれるかどうかわかんない。
たくさんの人のなかを小柄な体格を活かしてすいすいと進んでいって、小さな隙間に座ることができた。
私は、今京都の大学を卒業して、名古屋にある会社で働いている。
彼氏は出来たことがない。そもそも男子とのかかわりも少なかったし、告白されても、何故か付き合ったらダメな気がして全部断ってきた。
好きな人が出来ても今となってはその人の名前すらも忘れてしまっていた気がする。
それに、昔誰かと大事な約束をしていた気がするから。
うーんといくら考えても誰とどんな約束をしたのか思い出せないため諦めて腕時計をちらっと見た。
確か、今日は東京の方から男性が配属されるんだっけ。
その男性は元々は名古屋の社で働いていたんだけど、東京へ転勤してるから、配属ってよりは、戻ってきたって感じかな。
会社へついて、今日の予定を確認すると、朝礼が始まった。
「皆さん、おはようございます。皆さんご存じの通り、今日から東京から配属になる折原さんです。あ!折原さん入って」
部長の言葉で後ろのドアが丁寧に開けられた。
入ってきた折原さんは部長の横にたって一礼した。
「今日からこちらへ配属致します。折原千里ともうします。どうぞよろしくお願い致します。」
「折原さんは、元々はこの会社で4年働いているから、明日から普通に営業をしてもらう。今日は、柊と一緒に行動してくれ」
え?私!?
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2022年6月6日 16時) (レス) @page29 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - もちさん» 返信遅くなっちゃってごめんなさい!リクエストありがとうございます!少々お待ちくださいね! (2019年10月2日 21時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - できたらその後の話が見たいです!お願いしますぅぅぅぅ((泣 (2019年9月28日 9時) (レス) id: cb8f9b9e68 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - 皇 惺羅@スメラギ葉無さん» コメントありがとうございます!頑張りますね (2019年9月10日 21時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
皇 惺羅@スメラギ葉無(プロフ) - こういうお話好きです!頑張ってくださいね (2019年9月9日 20時) (レス) id: d3b39c4d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハチミツ | 作成日時:2019年9月9日 14時