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182話 ページ33

『坂田さん、奏の目と耳を塞いで。真冬くんも目を瞑って耳を塞いで』

そう言って指示する。

坂田さんは別に大丈夫だよね…。

二人の目と耳を塞いだ訳はあまり教育に良くない言葉使うからさ。

念には念をって事で廊下に出る。

ここのマンション、壁薄くなくて良かったぁ…。

『もしもし』

母《また貴方……!!!

一体どんな事言って奏をたぶらかしたの!私達があの子をどんな思いで育てたかも知らない癖に…!》

『いや、確かに知らねぇよ?お前らが奏をどんな思いで育てたかなんて。

知る訳ねぇじゃん。

でもよ、結果お前らのした事は奏を苦しめたって事は違わねぇだろ?


それと、逆に聞くけどさ…お前ら勉強以外で奏に何してやった?

ちゃんと、子供の将来の事考えてるならよ、勉強以外にも大切な事あるだろ?なぁ?

…しかもミス一つで喚くとかどんだけ完璧主義なんだよ。人間なんだから絶対にミスしないとか有り得ないから』

母《そっちが奏帰らせる気無いなら、良いわ!

私達だって姉さん呼んでやるわよ…!》

そう言ってツーツーツーと電話が切れる。

姉さん…奏ちゃんの母親にとっての姉さんは…お母さんだ。

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作者名:千風凛&柚香 x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年6月23日 18時

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