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166話 ページ17
「違うのっ！奏、私達は本当に貴方と少し話がしたいだけ！」
奏「はぁ？話？
言っておくけど、お前らは俺にあるかもしんないけど俺にはお前らに話す事なんてないから。
とっとと帰って」
苛立ちを含みながら奏ちゃんがギロリと睨む。
すると、一瞬親は怯んだ。本当にほんの一瞬。
きっと未だに受け止めきれてないのだろう。自分の娘が自分よりも親戚の私を選んだ事を。
そして、ここまで反抗的になってしまった事も。
「…これからは、貴方を私達と比べたりしない！殴ったりしないから……ね？帰りましょう？」
奏「今更何言ってんだか。
今までそう言っても結局比べて殴ったじゃないか。
もう信じられる訳だろう？」
そう言って冷めた目で一瞥した後、奏ちゃんは親の制止の声も聞かずリビングに入って行った。
「奏……」
親は無理矢理怒りを押さえ込んだような声を出して、奏ちゃんが消えたリビングを睨んでいた。
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