【ﾛ兄鬼2】放課後、秘密の恋愛授業2【rdo】 (ページ3)

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48時間目ページ3

「Aちゃん、折角だしお話しない？」

そう話しかけられたのは実に突然の出来事だった。数刻前、私たちはシッマの家に遊びに行こうという話になりさ、授業を終えて荷物をまとめていた時だった。

話掛けてきた彼女の名前は、珠瑛流(じゅえる)。クラスの中でもまあまあに目立っている存在で、いつも周りには誰か女の子がいる状態。彼女が女子の流行を作っているといつまても過言ではない。まあ、つまり私があまり関わらない種族の方である。そんな人が私に何の用だろうと少し思案してみたけれど、思い当たるのは嫌な事ばかりだった。かといって素直に断る事も出来なくて……

『あー……ロボロくん。シッマ達に先行っててって伝えておいてくれない？』

rb「ええけど、どうしたん？」

『ちょっとこの子とお話したい事があってねー。大丈夫！直ぐ戻るから！』

rb「……何かあったら直ぐ連絡してな？」

ロボロくんは怪訝そうに私と珠瑛流ちゃんの方を見たけれど、次の瞬間にはまたいつものように戻って私にそう告げた。ロボロくんもぺいんとお兄ちゃんも、何故か私に対しては少し過保護なのだ。子供だと思われてるのかな？充分子供なんだけど。

珠「じゃあAちゃん。空き教室でちょっと話そっか？」

『うん。わかった』

近くの空き教室まで二人で向かい、私、珠瑛流ちゃんの順で入った。珠瑛流ちゃんが入ると、彼女は教室の扉をピシャリと閉めた。その音がやけに強く聞こえて、少しだけ不安になる。

珠「Aちゃんってさ、」

お、早速始まる感じか。
彼女の話に軽く身構えて、黙って次の言葉を待った。

珠「猿山先生と仲良いよね」

『えっ？えーそうかな。あー見えて大人げないし、口悪いし猿だしなー』

あはは、と軽く笑い飛ばしてみたけれど、彼女はピクリとも表情を変えず、相変わらずニコニコとした笑みを浮かべていた。

珠「うん。そうやってよく猿山先生の悪口も言ってるよね。じゃあAちゃんは、猿山先生の事嫌いなんだ？」

『えっ、いや確かに悪口っていうか……みたいなのは言ってるけど、別に嫌いってわけじゃ……』

珠「うん。じゃあ、Aちゃん。珠瑛流に猿山先生頂戴？」

『……えっ？』