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氷兎-131 ページ38

それからAと氷室は一緒にバスケをする仲になり、氷室は「A」、Aは「タツ兄さん」呼ぶ仲になった。

しかし、彼女が日本へ帰ってしまったせいで一緒にバスケをする事はできなくなっていた。

しかも、家の都合とごたついた家庭事情があり、アメリカにはそれ以降行けなかったのだった。
祖父を通して文通こそはしていたが、祖父が行方不明になった後はそれさえもやらなくなってしまっていた。




「あれ、君…」




Aはわずかにピクリと反応をする。
バスケを教えてくれたのは祖父だが、バスケの『楽しさ』を最初に教えてくれたのは彼だ。

もし正常な感情があるのならば感動の再会となっただろう。
しかし、そうにはならなかった。


Aは無表情のままで氷室を見る。
だがいつもとどこか、口では表現できない何かが違っていた。

まるで、舞台でぎこちなく演じている新米役者のように、
こみ上げ、いまにも爆発して溢れそうになっている炭酸飲料を、無理やり抑えるかのように。




氷室はそんなAを数秒間凝視し、




「sorry,ちょっと俺の知り合いに似ていてね」




と、眉を下げどこか儚げに微笑んだ。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒バス   
作品ジャンル:アニメ
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霧芽 栞(プロフ) - 藍華さん» コメントありがとうございます!この夢主ちゃんは結構考えて作ったのでそう言ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります! 誤字・・・恥ずかしいです。ご指摘ありがとうございます! (2015年1月1日 15時) (レス) id: a7aa7963e8 (このIDを非表示/違反報告)
藍華(プロフ) - すごく面白いです。設定ブレしないところとか尊敬します…!更新頑張って下さい!あと、失礼かとは思いますが…半ば(なかば)がはんばになってますよ! (2014年12月30日 20時) (レス) id: a2cd4c3dee (このIDを非表示/違反報告)
霧芽 栞(プロフ) - ギアさん» 楽しみだなんてありがたいお言葉ありがとうございますっ!!もっとおもしろく表現豊かになるように精進しますヽ(・∀・)ノ (2014年12月10日 19時) (レス) id: a7aa7963e8 (このIDを非表示/違反報告)
霧芽 栞(プロフ) - 瑠璃音さん» 入り込んでもらえて嬉しいです!(*´∀`*)こういう夢主ちゃん書きたかったんです。少しずつ変わっていく夢主ちゃんを見ていただければなあ、と思います! (2014年12月10日 19時) (レス) id: a7aa7963e8 (このIDを非表示/違反報告)
ギア - とても面白いです。更新頑張ってください。楽しみに待ってます! (2014年12月9日 22時) (レス) id: d4a7c15fe4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霧芽 栞 | 作成日時:2014年10月19日 21時

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