氷兎-116:邂逅した夢と彼ら+ ページ23
ここは…どこでしょうか?
私は、何をしていたのでしょうか。
目の前に広がるのは一方通行の廊下。左の方にはいくつかのドアがあり、手前のドアは半開きになっている。ドアの窓とその隙間から見えるのは少し不揃いになっている結構な数の机と椅子に、仄かに白い粉で染まっている深緑色の板。その横には、でかでかと印刷された時間割が貼ってあった。
右には窓がいくつかある。窓から外へと視線を移したが、霧のような靄のようなものが固まっているようにしか見えないものが並んでいた。空はいたって普通の晴れのようだが、何かが違っていた。
―なんていうのでしょうか…。
青いけど青くはない。昔の写真のように、色が煤けてくすんだような…。
そして時々ところどころの輪郭が曖昧にぼやけている。眼鏡の度が合わないのでしょうか…?
…と思いつつ、辺りを見回す。
一つだけ言えることは、ここは学校だということ。
だが、私はこんな所へ向かった覚えも来た覚えもない。
なぜこんな所にいるのだろうと記憶を巡らせようとした途端、聞き覚えのある声が耳に入る。
『Aー、ちょいと来てくれへんかー?』
『…何でしょうか、今吉サン』
いつのまにか目の前にいたのは、少し大人びた顔立ちのメガネをかけた少年と、眼帯をつけた髪の毛の長い少女。
―――あれは…今吉先輩と
―――私?
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霧芽 栞(プロフ) - 藍華さん» コメントありがとうございます!この夢主ちゃんは結構考えて作ったのでそう言ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります! 誤字・・・恥ずかしいです。ご指摘ありがとうございます! (2015年1月1日 15時) (レス) id: a7aa7963e8 (このIDを非表示/違反報告)
藍華(プロフ) - すごく面白いです。設定ブレしないところとか尊敬します…!更新頑張って下さい!あと、失礼かとは思いますが…半ば(なかば)がはんばになってますよ! (2014年12月30日 20時) (レス) id: a2cd4c3dee (このIDを非表示/違反報告)
霧芽 栞(プロフ) - ギアさん» 楽しみだなんてありがたいお言葉ありがとうございますっ!!もっとおもしろく表現豊かになるように精進しますヽ(・∀・)ノ (2014年12月10日 19時) (レス) id: a7aa7963e8 (このIDを非表示/違反報告)
霧芽 栞(プロフ) - 瑠璃音さん» 入り込んでもらえて嬉しいです!(*´∀`*)こういう夢主ちゃん書きたかったんです。少しずつ変わっていく夢主ちゃんを見ていただければなあ、と思います! (2014年12月10日 19時) (レス) id: a7aa7963e8 (このIDを非表示/違反報告)
ギア - とても面白いです。更新頑張ってください。楽しみに待ってます! (2014年12月9日 22時) (レス) id: d4a7c15fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧芽 栞 | 作成日時:2014年10月19日 21時