輝く空は知っている

7・初恋？ ページ8

しっかり、聞いとけば良かった〜。

うんん。

でも、手がかりは得られたはず…。

何かが三人揃ったのはわかったんだよね。

この場合、特別な力をもっている人の数だよね？

ガチャッ

えっ？

だ、誰か入ってきた？

「…っ、やめて下さい。」

「つべこべ言うな！」

「さっさと入れ。あ、お前の力は使えないようにし

てるからな。変な気、起こすんじゃないぞ！」

ドンッ

力が、使えない？

男の子を置いていった“犯人”たちは、乱暴にドアを閉

めて、出ていった。

うぅ、横暴だよぉ。

私は、連れてこられた男の子に目を向けた。

男の子は、私と同い年くらいでハーフなのかな？

髪の色がクリーム色で、とても綺麗だったんだ。

思わず見惚れてしまうほど。

こんなこと、考えてる場合じゃないけどね。

「あ、あの。大丈夫ですか？」

思い切って話しかけてみた。

やっぱり、一人で心ぼそかったみたい。

自分じゃ気づかなかったけどね。

男の子を見た時、とっても安心できたんだ。

怖いのには変わりないけど。

私が話しかけると、男の子は少し驚いて、

「うん、大丈夫だよ。心配してくれて、ありが

と。」

って、言ったんだ。

ドキッ

かぁと、頬が熱くなるのを感じた。

心臓の音がうるさくなって、急に緊張してきた。

…え、えっ？

この気持ち、なんて表すのが正解なの？

今まで、こんなにドキドキしたことないよ？

目の前の男の子のことが、頭から離れなくて…。

「君も、連れてこられたの？」

「う、うん。」

びっくりしたぁ。

急に話しかけてきたから。

…でも、嬉しい。

心がふわふわして、暖かくって、じわって何かが広

がっていく感じ。

この気持ちは、なんて言うんですか？

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片山 悠飛

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