【あんスタ】冗談抜きで好き【羽風薫】 (ページ2)

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明日も明後日もページ2

婚約者となって、付き合っていると公表して。
そのまま時は流れて、俺達は卒業した。
緩やかに受験した大学も、自然に受かって
俺達はまた同じ授業を取った。

「ひゃかぜ殿～！」
「うわっ、びっくりした！どうしたの、甘えん坊の仔猫ちゃん」
「やはり忍者になるには猫のような俊敏さが欲しいでござるな！」
「もう備えてるでしょ？」
「まだまだ修行が足りないのでな」
「へぇ。君らしいや」

御付き合いをしてから、わかったことは沢山あった。
例えば、2人になると甘えてきたり、離れて欲しくないときは退屈になるな、と言ったり。

「可愛いなぁ」
「急にどうしたのだひゃかぜ殿」
「んー？君が可愛いって再認識」
「か、可愛いなどそう……気安く言うもの、では」
「実際すごく可愛いから」
「う、面と向かって言われると……恥ずかしい、でござるな」

顔真っ赤。
そう言って額に甘いキスを落とす。
ひゃかぜ殿！他の方の目が痛いでござる！！
と、至極ご最もな意見を頂戴する。

……でも、俺のAちゃんだし。
俺の、大事な君だから。
例え嘘の婚約者でも、俺は君のことが本気で好き。
なるべく一緒にいたい。離れたくない。

「明日も明後日も、ずっと一緒だからね？」
「……ひゃかぜ殿、大好きでござるっ」

むぎゅう、と君が抱きついてくる。
あー……うん、他の方の目が痛いね。
でも、まぁいいや。
君が可愛くて今日も幸せ。
それってすごく素敵だよね。

「ねぇ？」
「ん？なんであったか？」
「ふふ、俺だけの秘密。」

今日も明日も明後日も、ずっと、ずっと。

愛してる、からね。