【ハイキュー!!】音駒に"いた"主将

モヤモヤ ページ14

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「じゃあ…ここのレフトに…」




「あーなるほど」





バスの後部座席。



Aが選手全員をまとめたノートをみて

どこにどう選手を入れたらいいのか

相談しあっていた。






教えてくれるAは

すげえ丁寧で

先輩のことを人一倍分かっていて





正直





「Aのほうが主将っぽいな」



「えっ？」






呟いた言葉に

Aはクスクスと笑った。





「マネージャーなんだし、選手のことを知ってて当然でしょ」




「…まぁな」




「おーい、おふたりさん」





ひょこっと顔をのぞかせたのは

ニヤニヤと笑う夜久。



コイツがニヤニヤする時なんて

ろくでも無いこと考えてる時くらい。





「仲いいなぁ？羨ましいなぁ？」





付き合ってんじゃないの？

そう言いたげな目線。





「ばっ！そんなんじゃっ…」





「あっはっは！夜久くんも混ざる？」







慌てる俺と対象的に

面白そうに笑うA。





「(っ！！マジで恥ずい！)」





あんなに取り乱すとか

夜久に勘違いされるって絶対！





「おっ？いいのか！じゃあ混ぜろー」





「どうぞどうぞ！あ、ここのセンターには誰入れたらいいと思う？私は……」






「そうだなぁ…二年の先輩もいいけど…」








隣で仲良さげに話す二人。







「(なんか、気にいんねぇな)」






こう、胸の当たりがモヤモヤってして


もどかしくて





「なぁ、俺を忘れちゃ困るんだけど」





「よぉよぉ黒尾さん？嫉妬ですかい？」





「ちげぇよ！」





「あっはっは！」








二人の輪の中に

無理矢理にでも入ってやろうと

Aの持っていたノートを取った。






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