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西蔭くんが椅子に登り、棚の上からカギを取った。
明日人「やった!これでカギが取れ……あれ?」
明日人が不思議そうにするのも、無理はない。
なぜならそれは、ライターオイルだったからだ。
『こんなところにライターオイル?』
光「このままでは使えませんね……」
オイルだけあったとしても、肝心のライターがなければ意味がない。
困っていると、野坂くんが切り出した。
野坂「とりあえず、もう一度別行動にしよう。円堂さんたちはどうしますか?」
円堂「俺たちはもう少し、ここら辺を探索してみる」
風丸「お前たちも気をつけて行動するんだぞ」
風丸さんの言葉に頷き、私達は部屋を出た。
野坂「僕らもここで別れよう。何かあったらイレブンバンドで連絡してくれ」
『「「わかった/わかりました」」』
野坂くんたちと別れ、私と光くんは一階に戻った。
『カギが見つからないんじゃ、どこに行けばいいの……?』
光「そうですね……とりあえず、ライターを探しましょう。なければ意味がありませんからね」
『うん』
私と光くんは、あちこちを行ったり来たりを繰り返した。
だけど、一向に進まず、私達は一つのドアの前に座り込んだ。
『全く見つからないね……』
光「そうですね……あ、Aさん!ここ!」
光くんが指さした方向を見ると、見に覚えのない別の通路があった。
『ここって行ってないよね?よく気がついたね、光くん』
光「俺も今、気がつきましたよ。行ってみましょう」
私と光くんは、周りを警戒しながら歩いた。
『ここは………』
光「なんだか和風な部屋ですね……」
障子の扉が奥にはってあり、床一面には御座で敷かれていた。
『この奥に、なにかあるかも……』
光「Aさん、気をつけてください」
私達は慎重に、障子の方に近づいていく。
『光くんは、ここで待ってて』
光「で、でも……」
『大丈夫。周りには気をつけて行くから』
ね?、と微笑んで言うと、光くんは心配そうな表情のまま頷いた。
二つの扉があり、私は左の方に向かって歩いた。
『(こっちに、なにかある?)』
恐る恐る襖を開けると、中には探していたライターが置いてあった。
『光くん!ライターあったよ!』
光「……………」
だけど、光くんからの返事がない。
疑問に思った私は、光くんの方を振り返った。
『光くん……?』
光くんは、なにか考え事をしているかのようだった。
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キラキラヒロト - 青鬼は、ゲームで知ったんですけどここまでリアルにつくられていて、凄いです!好きな人が殺されるのは、悲しかったけど続きが楽しみです! (2020年1月12日 19時) (レス) id: e853801cfa (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ルーミー・リンドゥーさん» コメントありがとうございます!読み応えがあると言ってくれてとても嬉しいです!更新も頑張っていくのでよろしくお願いします! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミー・リンドゥー - ストーリーがとっても面白く読み応えがありますね。更新頑張ってください! (2019年10月13日 6時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ゆーみやンさん» はい!お互いに頑張りましょうね!あと、これからもこの作品をよろしくお願いします!ゆーみやンさんの作品も読ませていただきます! (2019年10月12日 23時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - Yニャンさん» マジですか!????? う、嬉しい……ですありがとうございます!!!!。・゜・(ノД`)・゜・。 はい!頑張りましょうね!( *´艸`) (2019年10月12日 19時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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