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私はそのまま右の方に移動し、襖に手をかけた。
光「っ！Aさん！そっちは開けちゃだめです！」
『えっ？』
私は急いで手を引っ込めたが、遅かった。
障子の襖から青鬼の目が、ギョロリとこちらをとらえる。
いきなりのことで、私は足がすくんで動けない。
光「Aさんっ！」
光くんがこちらに向かって走ってくるが、青鬼が私を捕まえようと手を伸ばした。
『あ……ぁ……い、いやっ！』
私は思わず尻餅をついたが、そのおかげで青鬼からは一時的に避けられた。
が、青鬼は再び私に手を伸ばした。
光「Aーーッ！！」
光くんが叫ぶ声を聞いて、私はもうだめだと思い、ギュッと目を閉じた。
が、次の瞬間、すごい力で私の体が引っ張られるのを感じたと同時に、誰かに抱きしめられた。
『えっ？』
光「逃げますよ！Aさん！」
見れば、光くんが間一髪のところで、私を抱きしめていた。
光「早く！」
『う、うん！』
走り出すと同時に、青鬼は唸り声を上げて私達を追ってくる。
私達は階段を上り、三階へと逃げた。
『光くん！そっちは行き止まりだよ！』
光「大丈夫です！俺に考えがあります！」
俺を信じてください！、と微笑んで言う光くん。
私は頷いて、光くんについていった。
『ここって、あのピアノのところに行ったときの？』
光「そうです。大変かもしれませんが、ここから下りて、また上っていくっていうのを繰り返すんです」
青鬼から振り切るにはそれしかありません、と後ろを見ながら光くんは言った。
光「俺が下りたら、Aさんもすぐに来てください。安心してください、下りてきたら受け止めますから」
私が頷くのを確認すると、光くんは穴から飛び降り、こちらに向かって両手を広げた。
光「Aさん！」
光くんが降りたのを確認し、私は思い切って飛び降りた。
光「よっ、と」
約束通り、光くんは飛び降りた私を抱き止める。
『まだ、追ってきてるね……』
光「そうですね。行きましょう、Aさん」
私は頷き、光くんとともに逃げ回った。
しばらくの間逃げ回っていると、青鬼は諦めたのか、追ってこなくなった。
『も、もうダメ……』
光「一回、この部屋に入りましょう」
サッカーをしているだけあって、光くんは全く息切れをしていない。
だけど、普段サッカーなどのスポーツをすることがない私は、既に体力が限界だった。
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キラキラヒロト - 青鬼は、ゲームで知ったんですけどここまでリアルにつくられていて、凄いです!好きな人が殺されるのは、悲しかったけど続きが楽しみです! (2020年1月12日 19時) (
レス) id: e853801cfa (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ルーミー・リンドゥーさん» コメントありがとうございます！読み応えがあると言ってくれてとても嬉しいです！更新も頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年10月13日 10時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミー・リンドゥー - ストーリーがとっても面白く読み応えがありますね。更新頑張ってください！ (2019年10月13日 6時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ゆーみやンさん» はい！お互いに頑張りましょうね！あと、これからもこの作品をよろしくお願いします！ゆーみやンさんの作品も読ませていただきます！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - Yニャンさん» マジですか！？？？？？ う、嬉しい……ですありがとうございます！！！！。・゜・(ノД`)・゜・。 はい！頑張りましょうね！( *´艸｀) (2019年10月12日 19時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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