暖かな冬、確かな温もり ページ24
××
肝心のレギュラスへのクリスマスプレゼントは手編みのマフラーだ。不器用な私にしてはなかなか上手く編めた方だと思う。
「これ！クリスマスプレゼント！」
いつもの空き教室にレギュラスを呼んで、彼の首にマフラーを巻いた。うん、似合う。レギュラスはなんでも似合う。
「……ありがとう。すごく……暖かい」
「なら良かった！……クリスマス休暇、楽しんで！」
レギュラスがぎゅっと私を抱き締めた。
彼のすべてがただただ愛おしい。今なら言える。今が一番しあわせだと。どちらともなく、私たちは互いに引きつけられるようにキスを交わした。
▼
クリスマス休暇は天国だった。
何しろ、寝室にいるのは私だけ！嫌味や罵詈雑言を浴びせられる心配はないし、寝ているときに魔法をかけられたらどうしようと怯えながらベッドで丸まることもない。きゃっほ〜〜！とベッドでジャンプすることも出来るのだ。
しかし、あくまで集中すべきは勉強。
談話室にはちらほら残っている生徒もいたので大広間でノートを取っていた。やはりみんな自分の寮の談話室にいるのだろう、大広間は全く人がいない。
「こっちだジェームズ！」
そんなとき、静かな空気をぶち壊すように、慌ただしい嵐がやって来た。嫌な予感。でもそんなまさか……今はいないはず……お願い神様！と祈りながら、扉の方に目をやれば神様は無慈悲だということを知った。
「ブラック……ポッター……」
声には出さず、あくまで唇だけを動かす。
向こうも私に気がついたらしく、ブラックはあからさまに眉を寄せた。「やあアドラー」なんて気楽に近づいてくるのはポッターだけだ。
「おいジェームズ」
「ふぅん、お勉強？教えてあげようか？」
「結構よ！」
きっぱりと断ればブラックが「もう行こうぜ」とポッターを引っ張る。けれど彼はにやにやと私のノートの書き込みを見ていた。字が汚いとか、そういうことを言いたいのだろうか。
「……いい加減にしたら？大嫌いなスリザリンの人間に自分から絡むなんてストレス溜めるだけよ」
「確かに僕はスリザリンが大嫌いだけれどスリザリンだからといって差別はしないよ。それってマグル生まれやマグル育ちを差別する連中と同類だろ」
まあ確かにジェームズはすれ違う生徒寮関係無く無差別に呪いをかけまくっているし、ある意味無差別主義者なのは確実だ。ジェームズはなぜか私の向かいの席に座る。それを見たシリウスが舌を打った。
「俺は行くからなジェームズ！」
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や(プロフ) - とても面白かったです……。主人公ちゃんとロックハート、クィレルとの絡みとかめちゃめちゃ良かったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年3月20日 20時) (
レス) id: b5a009288d (このIDを非表示/違反報告)
ぴ - 初めまして。とっても面白くて大好きな作品です。応援しています！一つだけ気になったのですが、OWA試験ではなくOWL試験ですよ！ (2021年9月10日 14時) (レス) id: dbaf625547 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - mikittyさん» 更新してすぐにコメントくださりありがとうございます！mikitty様は一番最初にコメントしてくださった時からずっと応援してくださっていて本当に感謝しかありません…！リセットの方でも宜しくお願いいたします！ (2021年9月9日 1時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 完結おめでとうございます！！「リセット」期待しています！ (2021年9月9日 1時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 本都さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありません…全部大好き、って最高に嬉しい言葉だなと思いました…本当にありがとうございます！こちらの作品はもうすぐ完結しますので最後まで宜しくお願いいたします！ (2021年9月8日 22時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
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