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××
物心ついたときから、私には特別な力があった。
たとえば誰かが転んで泣いたとき、私にはその傷を治すことが出来たし、少し怒ったときにはなぜか物が浮いたりもした。けれど、孤児院のみんなはそんな私を気味悪がないでいてくれたし「クララのそれは神様からのギフトなんだね」って褒めてくれた。
「───お主のそれは魔法じゃ。クララ」
突然やって来たそのおじいさんは、突然私にそんなことを言った。白いお髭に白い髪。サンタさんみたい、というのがアルバス・ダンブルドアと名乗った彼に最初に抱いた感想だった。
「魔法？でも、みんなこれは神様からのギフトだって言うんだよ？」
「ギフトといえばそうかもしれない。
言うなれば君の母親からの、素晴らしいギフトじゃな」
「母親！？ママのことを知ってるの！？」
私のお母さんは私を産んですぐに私を孤児院に預けたらしいので、私は母の顔も父の顔も知らなかった。ただ知っていることは、そのとき母に会った先生からの「天使かと思うくらいきれいなひとだった」っていう情報だけ。
「ああ。彼女もホグワーツで魔法を学んでいた。
勿論、彼女の親もな」
「ホグワーツ……」
母がその学校で学んでいた。
たったその一言で、私は自分が魔法使いであるということを受け入れ、ホグワーツに行くことを決心した。態度をころりと変えた私に「元気があるのぉ」とダンブルドアは驚いたように笑う。
「ママのことを！ホグワーツのことを！魔法のことを！いっぱい！いっーぱい！教えてください！ダンブルドア校長！」
▽
それから、私はダンブルドア校長に教科書や杖を買ってもらって無事にホグワーツに行くことが決まった。魔法の存在は決して明かしてはいけないらしく、孤児院の先生やみんなには、 �犇防當未料肝誓�の学校�瓩範辰靴拭ｑ戮垢澆燭い膿瓦�痛かったけれど、みんな笑顔でお見送りしてくれて。
(友達……出来ると良いなあ……)
ダンブルドア先生に指定された列車に無事乗ることが出来た私はたったひとりのコンパートメント席に座りながらそんなことを考えた。孤児院にお友達はたくさんいたし先生からも「クララなら大丈夫」と言われたけれど、やっぱり不安。
「───ね、ねえ、ここ。良いかな？」
大量の荷物を抱えてやって来たのはうっすらと赤みがかった茶色の髪が特徴的な優しげな眼差しを持った男の子だった。
「勿論！あ、私はクララ・アドラー！あなたは？」
「僕はリーマス。リーマス・ルーピン」
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や(プロフ) - とても面白かったです……。主人公ちゃんとロックハート、クィレルとの絡みとかめちゃめちゃ良かったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年3月20日 20時) (
レス) id: b5a009288d (このIDを非表示/違反報告)
ぴ - 初めまして。とっても面白くて大好きな作品です。応援しています！一つだけ気になったのですが、OWA試験ではなくOWL試験ですよ！ (2021年9月10日 14時) (レス) id: dbaf625547 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - mikittyさん» 更新してすぐにコメントくださりありがとうございます！mikitty様は一番最初にコメントしてくださった時からずっと応援してくださっていて本当に感謝しかありません…！リセットの方でも宜しくお願いいたします！ (2021年9月9日 1時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 完結おめでとうございます！！「リセット」期待しています！ (2021年9月9日 1時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 本都さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありません…全部大好き、って最高に嬉しい言葉だなと思いました…本当にありがとうございます！こちらの作品はもうすぐ完結しますので最後まで宜しくお願いいたします！ (2021年9月8日 22時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
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