花の魔術師(♀)はナイトレイブンカレッジに入学したようです

20話 ページ21

あの告白以来、マーリンに会っていない
告白した後なので本人のことも考えて無理にあっていない

考える時間があった方がいいと思ったからだ

マーリンはいつも告白されてもばっさりと告白を断る
そんなマーリンが俺の告白をばっさりと断らなかったということは
可能性はあると思った
もし断られても、今まで通りでいるようにする

そう思いながら部活で育てていたイチゴの様子を見に行くと

マーリンが待っていた

「やぁ、トレイくん、あの時の返事を言いにきたよ」


あの時の返事はきっとあの時の告白のことだろう






「返事のことなんだが、僕はどう答えればいいかわからないが僕からの返事だ」


「…どう答えればいいか、わからない？」

「僕は色々あって感情がわからないんだ、だから今までも
恋なんて僕にとってはくだらないことだったんだ」


「くだらない……」

「でも、君の告白は違ったんだ
今まではどうも思わなかったのに、君からの告白だけは違ったんだ
このことを相談したら、恋だとも言われた
けど、そう言われても僕はわからない

だから、どう答えればいいかわからない」


俺の告白の返事は曖昧だった
けど、マーリンは本人はわからないようだが
俺に好意を持ってくれていた
それだけでもよかった


「ごめんねトレイくん、結果的にこれは君の告白を断ることに…」


「でも、迷ったんだよな」


「……何をだい？」



「付き合うかどうかをだよ」


「そうだけど、それがどうかしたかい？」


「まだチャンスがあるってことだよな？」


「………えっ？」


「恋がわからないなら、わからせればいいだけの話だろ？

覚悟しとけよマーリン」


トレイは悪い顔でニヤッとして言った



マーリンは何故かドキッとした



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私の中のトレイ先輩はこういう時諦めが悪そう

あ、あとアンブローズからアンブロジウスに変えました

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