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ギャップ王子53 ページ5

A「うぅ...っ...」



宗「そんなに泣いたら目が腫れてしまうだろう。...って...何をニヤニヤ見ているのだよ!?」



渉「いいえ〜?微笑ましい光景だと皆さんも思っていますよきっと♪」



奏汰「しゅうはAと『なかよしさん』ですからね...♪」




ぐりぐりと頭を押し付けて抱きつく彼を優しく撫でる


だがそれも周りの4人に温かい眼差し(笑)で見つめられている




「「可愛ひいぃいいん...宗くんのデレ...」」


「「悪ノリするのほんとすこ」」




怒りながらも背中をぽんぽんとする手は止まらないツンデレ具合に、会場中は温かい空気に包まれたという(




零「お、もう泣き止んだみて〜だな。」



A「ん...えへへ。もう大丈夫!
...なんて、待たせてごめんな?
さ、始めようぜ!」




「「...!」」




零のほっぺをつん、と突いて笑う



その笑顔に気を取られていた観客達は、暗転したステージと、パチンと鳴った指の音にハッと息を飲む


6色のサイリウムが会場を彩り、乱反射するライトと共に照らし始めた





「...〜♪」





「「うわぁ...!!」」


「「6人...!!?」」





「〜...笑い飛ばして」





ハッと息を吸って、6人の声が重なり合い


その熱量がマイクを通して観客席へ投げかけられた




「「きゃあぁあああああっっっ!!!」」




大画面のモニターに映る一人一人の表情


大きく流れ出した歌にリズムを取って踊り始めれば、サイリウムも同じように動き出す




A「+αだけど許して!最後まで付いてきてくれるよな〜っ?」



夏目「目は逸らせない...そうでしょウ?」




息を大きく吸って、口元のマイクの位置を直しサイドステージへ歩き出す




「〜〜♪...」


歌詞に合わせた会場の仕掛けがキラキラと光って興奮を溢れさせる




両サイド、中央に伸ばしたステージ


これでみんなの顔がよく見えるからな!





A「...〜♪」





あっやばい。歌いながら動いて、観客席のみんなの顔見るだけで酸素全部無くなりそう!!


横のさくま達を見れば、流石って感じ。



息切れもして無いじゃん!!





俺が奇人勝りとか言われるのなんか恥ずかしいな!頑張る!!





一番が終わったタイミングで二階席にダッシュする




やべ、さくま達が俺の方見てる...バレた?






零,奏汰,A「〜...〜♪」ちゅっ





「「ふぉおあああああっっっ!!?」」


「「投げキッスだと...!?」」





え、シンクロしたぞ!!!きせき!!!

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作成日時:2019年7月25日 3時

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