［紫原 :完］愛情の空回り。 (ページ9)

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｢お昼だけ2人きりの時間作ってくれたのは···？｣

紫｢俺の愛情、重たすぎるから、、、そのくらいの割合じゃないとAちん潰れちゃうかと思って···昼に全力注いでた···｣

下手すぎる···

彼の愛情表現は空回りもいいところだ。

バスケットボールにおいて、あんなに自信家の彼がこんなにも、私のことで不安になってるだなんて···

｢全然足らなかったよ。お昼だけじゃ全然足らない。私は24時間紫原くんの隣にいたい。好きだよ、紫原くん···｣

紫｢うん···ごめんね、ごめんねAちん···｣

ふふ笑泣きすぎだよ、紫原くん。

氷｢さて、仲直りは終わったかい？？？そろそろ帰らないと門が閉まってしまうよ。｣

紫｢むろちーん。まだいたのー···？先に帰ってて良かったのに〜｣

気づいたら外の明かりは街灯以外ついてはいなかった。

外の暗さもがあるけど、彼の背の高さもあり、表情まではよめないが、この言い方···2人も仲直りしたみたい。笑

紫｢じゃ、Aちーん。また学校で〜お弁当待ってるね〜｣

その一言で私の心は踊った。

｢うん！紫原くん！明日！一緒に帰りたいな！｣

紫原くんは相変わらずちょっとかったるそうに、背を向けたまま、右手を上げて手を振ってくれた。

顔が赤く見えたのは、おそらく街灯のせいだよね。

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帰り道

紫｢てか〜なんで室ちんのこと、辰也くん呼びなの。｣

氷｢あぁ、敦は相変わらず紫原くんだっけ？笑｣

紫｢あ〜室ちんほんとムカつく！｣