〈イナGO〉こんな私でいいの！？<白竜> 第二章

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〜Aside〜


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A「はっ…………………！！」


私はベッドから飛び起きた。


荒い息を整えながら自分の姿を見ると、


パジャマは汗でぐしょぐしょに濡れていた。


A「(また……あの夢…)」


私は幼い頃の…幸せで、大切で、


悲しい夢を見た。


今でも思う。


何故、あの時冷静でいられなかったのか、


何故、あの時傷つけることしかできなかったのか、


激しく後悔している。


きっと白竜は私の事を嫌い、恨んでいるだろう。


そう思うと胸が締め付けられるように痛む。


私は痛む胸を押さえ、部屋の窓を開け、


雲一つ無い青空を見て彼を想う。


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あれから8年、


貴方は今なにをしていますか＿＿＿＿？


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彼女が彼の事を想っていた頃、


同じように彼も彼女の事を想っていた。


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〜白竜side〜


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白竜「ずいぶんと…嫌な夢を見たものだな…。」


俺は空を見上げながら、


そう呟き、彼女を想う。


夢を見た。幸せで、大切で、悲しい夢を見た。


大切にしたいと思っていたのに…


守りたいと思っていたのに…


愛しているのに…


彼女を傷つけてしまった……。


もしかしたら、


Aは俺の事を恨んでいるかもしれない。


もし仮に思っていたとしても仕方ない。


俺はそれぐらい彼女に酷い事を言ったのだから。


俺がそんな事を考えていた時だった。


？？「白竜？どうしたんだい？」


振り向くとシュウが心配そうに俺を見ていた。


白竜「…いや……なんでもない…。」


俺はそう言い、首を振った。


シュウ「なら……いいんだけど…。」


そんな俺をシュウはまだ心配そうに見る。


ふと、シュウは何か思い出したような表情をした。


シュウ「あ、そう言えば教官に


呼ばれてたんだった…。


じゃ、先に行くね…白竜。」


白竜「…ああ……また後でな………。」


シュウはそう言い、俺の返事を聞くと


いつの間にかいなくなっていた。


いつもの事なので俺は別に驚かなかった。


俺は自分の手のひらを見た。


白竜「(あれから8年……

もう涙も枯れ果てたというのに………

まだ夢に出てくるんだな…お前は……)


俺は心の中で呟き、空を見上げた。

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