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学秀｢...ん...？｣
キングゥ｢おいで。二人で話があるんだ。｣
｢...本当にエルキドゥと同じ姿だな。｣
キングゥ｢元々はエルキドゥの遺体を利用して、ティアマト神の息子として蘇ったようなものだからね。この部屋なら防音だし、他の誰かに話を聞かれることはない。｣
｢は...！？｣
キングゥ｢ほら、さっさと入って。鍵も閉めるから。｣
学秀｢...あの野郎...｣
｢やめろ！キングゥ！！！｣
キングゥ｢...久しぶりに会えたのに、素っ気ないなぁ。この前の夜はたっぷり楽しんだんだろう？今度は僕と楽しんだっていいじゃないか。｣
｢誰がお前とッ...！｣
記憶が消えても、あの時と同じぐらい愛らしい。少し触れただけで嫌悪感を見せてくるのは残念だけど。
キングゥ｢さっきも話した通り、ティアマト神の子供となるラフムを殺せば、ティアマト神は悲しみのあまり人を滅ぼすことを決意するかもしれない。自ら赴くぐらいに。｣
｢何をしようとしている！？私だって...！｣
キングゥ｢戦える、そう言いたいのかな。悪いけどさせないよ。エルキドゥの天の鎖が君を拘束する限り、もう何処にも行けない。時間が経ったら、この施設から他の場所に移させてもらうよ。だから暫く待っててね。｣
｢キングゥ！！！待て！！！｣
...これで彼女は死なない。もう同じ苦しみは繰り返さない。
｢ッ...｣
キングゥ｢愛してる。いい子でいてね。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年3月22日 0時
