【百二十九話】異能力と痛みが紙一重だと俺は思う ページ14
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敦君の肩を借り、ヒョッコヒョッコとみんなより遅く歩く俺。
歩く度にズキズキと傷は痛むし、服が擦れて包帯巻いてる筈なのに刀とかの鋭い刃先で何度も切られている感覚に思わずしゃがみ込む。
中島「だ、大丈夫A君っ! ? 矢ッ張り僕が背負って」
太宰「敦君じゃあ身長の問題もあるだろうし、私が持つよ」
俺「え、ちょ、待って太宰さんっ! 」
俺の否定の言葉も聞かずに、「よいしょー」という何とも気が抜ける掛け声と同時に俺の躰を持ち上げる。腹に傷があるので俵持ちも背に背負うのも難しいからと横抱きするのは可笑しいと思うのは俺だけだろうか。多分今の俺の顔最高傑作だと思うわ。菩薩顔ってやつ。
深く考える事を俺は止めておこうと察し、太宰さんに身を任せる事に専念した。
そういえば太宰さんが云った通り、俺と敦君は身長差が結構ある。
俺は百七十八センチ。敦君は百七十センチだと聞いた。
細かい数字とか置いといて俺等の身長差は約八センチ差。
筋力がある敦君なら持ち上げれそうだが…身長差が身長差だ。普通に考えたら到底無理だ。然も男同士だし。俺は全然無いけど筋肉とか…な。
なんか自分で考えるのも悲しくなってきてわ。
一番先頭を歩いていた国木田さんが、恐らく地下への道に繋がるドアを開ける。
晩香道という建物は地下にある。国木田さんに聴いたら其れだけを云われた。
まぁ地上にあったらマフィアとかには特に見つかり易いしな…適切な判断だと俺は思う。
太宰「あ、A君は寝ていてていいよ」
俺「何で行成そんな事云うんですか」
太宰「だって君の異能力って二十四時間後に消えるんでしょう? 」
俺「え、…はい」
太宰「異能力の力である筈の痛みを消えさせているのに其れが消えたらA君痛さでもがくとか話にならない程の、」
俺「寝させてもらいますだから二十四時間経ったら直ぐに与謝野さんに触れてもらってください多分俺解体されずとも瀕死だと思うんで」
与謝野「そん何大怪我をしたのかい? 全く…命は大事にしない奴は妾は嫌いだよ」
俺「あ、アハハハ…俺命大事にしてますよー」
与謝野さんにあの会話聞かれてたらぶっ飛ばされてただろうな。確実に。 (※【百十八話】参考】)
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瑠中(プロフ) - 貴方様の作品、とても楽しく見させてもらっています!文才とか文才とか文才とか()とにかく!素敵な作品です、これからも更新頑張ってください、待ってます!!! (2017年10月16日 0時) (レス) id: 85b8b74290 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ!(プロフ) - 黒ゴマクリームさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません( ; _ ; )二号くん、私も大好きです。自キャラ大好きマンなので( 笑 )全員唖然としてじっと見てる映像が流れました( 笑 )リクありがとうございます!次の番外編で書かせていただきます! (2017年9月12日 19時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
黒ゴマクリーム - とても面白いです!というか、2号君カッコよすぎます///2号君のイケメンエピソードはHeyC'monです!!リクエストなんですが、番外編でみんなで旅館に行ったら風呂で2号君の筋肉&色気がやばい!みたいな感じの見たいです更新頑張ってください! (2017年9月10日 17時) (レス) id: 9fe09aed16 (このIDを非表示/違反報告)
sayakafujino30(プロフ) - いえいえ、焦らずに頑張ってください。これからも作者さんを応援しています。 (2017年8月2日 19時) (レス) id: 16a7c15423 (このIDを非表示/違反報告)
世界のバカっこ!(プロフ) - sayakafujino30さん» 済みません今気づきました( 汗 )ポートマフィアと仲良く…何だかほんわかしそうな話ですね(´∀`)少し検討させていただきます!リクありがとうございます!! (2017年8月2日 19時) (レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:世界のバカっこ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年2月3日 0時