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「じゃあ、今日も練習があるから、遅れる事が無いようにしたまえ。」

「ほな、また放課後な〜お師さん♩」



いつもどおり、3年生の教室がある上の階に昇っていくお師さんに手ェ振って、自分の教室に向かう。





「あ〜、みかりんおはよ〜♩」

「よっ、みか!今日もしっかり朝飯食ってきたか?」


「んもう、衣更くん、下の名前で呼ばんといて〜?」



いつもどおり、寝惚け眼を擦りながら歩く凛月くんと、その手を引いて歩く衣更くんに軽い挨拶をする。








『ねぇ』




いつもどおり______…………









『……き、聞こえてない…?』









上着には、少し引っ張られる感覚。



少し低い位置から聞こえるのは、か細い女の子の声。



「なッ、なな、なにか……?」







それは紛れもなく、転校生の月代Aちゃんやった。









『…!良かった、聞こえてた…。無視されたかと思って焦っちゃった』



安堵したような彼女は、胸に手を当てて、おおきく息を吐いた。


お人形さんみたいな外見をしてはいるけど、ちゃんと普通の女の子なんやなぁ。




『…あ、えっと……あなた、衣更くんと同じクラスかな?』







自分でも気色悪いほどじいっと見つめとると、彼女は衣更くんの名前を出した。




「んぁ、衣更くん?同じクラスやけど…どないしたん?」


心の内は声に出さない様に仕舞い込み、平静を粧って答える。





『…初対面のひとにこんなこと頼むのも変だけど、呼んでくれないかな……?』




彼女は、ちょぉっとだけ頬を染めておれにそう言った。









…やっぱり可愛いなぁ!!!!




高鳴る心臓を押さえて、その音を掻き消す様に大声で衣更くんを呼んだ。









衣更くんも、Aちゃんも、目ェまん丸くして驚いとった。

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粟羽(プロフ) - 風羽さん» ありがとうございます!!そう言っていただけるととても励みになります〜〜!期待を裏切らないよう頑張りますね!(*'∀'人)*° (2017年12月10日 13時) (レス) id: 120ab8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
風羽(プロフ) - はじめまして。この小説とても面白くて気に入りました。更新大変だと思いますが頑張ってください!応援してます! (2017年12月7日 23時) (レス) id: 088a42be71 (このIDを非表示/違反報告)
粟羽(プロフ) - catさん» わ〜〜!!ありがとうございます!あんスタの小説は初めてだったのでどんな反応が来るか不安だったんですけどそんな嬉しいお言葉を頂けて感激です!ありがとうございます〜〜!!! (2017年11月24日 7時) (レス) id: 120ab8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
cat(プロフ) - 初めまして!すごく面白いです!早く続きが読みたいです!更新、頑張って下さい!応援してます! (2017年11月24日 1時) (レス) id: 020df30820 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粟羽 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年11月23日 17時

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