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あんなに笑顔になれたのはいつぶりだろう。
灰崎と、みんなとやるバスケが本当に楽しくて
気づけば夕方になっていた。
「またやろーぜ」
そう言ってくれたみんなに笑顔で頷く。
結局声を出せないことを彼らには言うことはなかったけど
きっと何か感じてくれたのだろう
オレが話さないことを追求してくるやつはいなかった。
それぞれが家の方向に別れ帰っていく中
灰崎はオレを引き止めた。
「あのさ別に無理にとは言わねえけどミニバス入る気ねえ？」
入りたい。
オレはすぐにそう思った。
「返事は今すぐじゃなくてもいい。まあ、待ってるから」
そう言って灰崎も家に帰っていった。
ストバスにポツンと１人残されたオレ
買い物袋をギュッと握る。
ミニバスに入ればまた灰崎と一緒にバスケが出来る
そのことが妙に嬉しくて
何故だか頬が緩む。
気分が高揚する。
オレはすっかりバスケというスポーツに魅了されていた。
そしてあの日から初めて誰かと仲良くなりたいと思った。
緩む頬を抑えることが出来ないオレは
家に帰ってからも終始上機嫌で
そんなオレを見て
お婆ちゃんも何故だかすごく嬉しそうだった。
まあ、これがオレと灰崎の出会いだ。
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りんご(プロフ) - 面白かったです！頑張って下さい！ (2015年3月11日 16時) (
レス) id: 1be06baa7e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - オチは高尾がいいです！ (2014年6月6日 3時) (レス) id: f381b8912f (このIDを非表示/違反報告)
沈没船(プロフ) - むっちゃいい話やと思いますヽ( ^ ω ^ ) もう、灰崎くんいい奴だなーと。 お兄様も応援してまっす!次回期待しますね (2013年10月5日 20時) (携帯から) (レス) id: 113641fcf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Hiduki/
作成日時：2013年9月21日 21時
