【ハイキュー!! 】能ある鷹は爪を隠す＿ 01【男主】 (ページ14)

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運命の日 ( 3 / 3 ) ページ14

「……けっ、なァ～～んか気に入らねーな、さっきの新一年！」

「お前初対面の奴、大体気に入らないじゃん。アレだろ、そういう習性」

「〝習性〟って…」

新一年を紹介して貰った後、シューズを履いたり準備体操したりする中、新一年に対して悪態をつく田中。( まあ、生意気そうなのは見て取れたけど )( 後、デカい )

「でも…想像以上の来たな…。明日、大丈夫か」

「だ、大丈夫ですよ！俺だっているんスから！！」

「そうだな、影山もいるし」

「……」

スガ先輩の言葉に不服そうな表情をした田中の様子に内心笑っていれば、そんな田中の様子を気にした素振りも無い先輩が、でもさと再び話を切り出す。

「影山って、な～～んか中学ん時より大人しくない？」

「ええっ！？どこがスか！？クソ生意気じゃないスか！」

「中学ん時はもっと、こう…絶対的自信を持っていたというか、破天荒というか…――」

「？どっちみちクソ生意気です」

「お前に聞いたのが間違いだった！」

「………」

「 ── いや、でも…スガ先輩の言わんとしてる事は分かります」

「！だろ！？」「エッ」

「試合見たのは雪ヶ丘中との一戦が最初で最後でしたけど…なんつーか、その絶対的自信を持った影山ひとりで戦ってるみたいな感じで。まるで、影山with北川第一って言うんですかね？」

「おお、わかる気がする」

「〝天才〟影山に合わせられる選手が居なかった故の独断プレーってのも有るのかもしれないですけどね。……あ、前々から気になってた噂は有ったんですけど…この際に調べてみようかと思って、そしたら ── 」

「「！？」」

・・・── そんなこんなでやって来た ( 特に影山にとって ) 運命の日…土曜日。

「よーし、じゃあ始めるぞ！月島達の方には俺が入るから ――」

「ええっ、キャプテンが！？」

「ははは！大丈夫だよ！攻撃力は田中の方が上だから！でも、手は抜かないからな～！」

( 攻撃力(・・・)は、な ) 田中も大地先輩の言葉の真意には気付いて居るようで、何となくでやり取りを交わす先輩と日向に、僅かに焦りの色を見せた。

「あーオホンッ。小さいの(・・・・)と田中さん。どっちを潰(・)…抑えましょうかあ。あっそうそう、王様が負けるとこも見てみたいですよねえ」

「良い性格してんな」

「あはは、もっと厄介なのが来たかもね」

同級生だろうと先輩だろうと関係無く態と挑発するような態度に、隣に立つ力が肩を竦めながら苦笑しては頷いた。

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