【銀魂】吉田松陽の妹は天然すぎる【桂小太郎】

10.もう一度 ページ12

.

土方「今戻った」

A『お邪魔します…』


ここが屯所…。


近藤「おかえり、トシ！…と」

A『近藤さん、ですか？お久しぶりです、Aです』


ぺこりとお辞儀をすると、近藤さんは喜びの声を上げた。


近藤「Aちゃん！？久しぶりだなぁ！おーい、総悟ー！！」


すると、奥の襖が開いた。


総悟「なんですか近藤さん？うげ、土方さん帰ってたんですか」

土方「うげってなんだうげって。コラ」

A『総悟、…総悟くん？』

総悟「…誰ですか」


総悟くん、すっかり大きくなって…でも、私が誰か覚えていないみたい。


A『こんにちは、Aというものです。』

近藤「総悟が小さい時、よく遊んでもらってたんだぞー？」

総悟「…A、姐さん…？」

A『ふふ、すっかり大きくなりましたね。』(ニコッ)

総悟「…姐さんッ！！」


急に思い出したのでしょうか、総悟くんは私に抱きついた。


総悟「姐さん、お久しぶりでござんす！」

A『思い出して頂けました？』

総悟「はいっ、ご無礼を存じ上げた事、お詫び申し上げますっ」

A『ふふっ、難しい言葉を使わなくてもいいんですよ？』

近藤「Aちゃんは総悟にとって、第二のお姉さんみたいなもんだからなぁ」


そう言って近藤さんはガッハッハと笑った。


A『…そういえば、ミツバさんはいらしてるんですか？』

総悟「…姉上は…」


総悟くんの表情が変わった。…これは…


A『…そうですか…お気持ち、お察しします』


私は総悟くんの頭を優しく撫でた。


総悟「ッ…姐さん…っ」

近藤「…せっかく来たんだし、茶でも飲んでいきなよ！トシ、淹れてやってくれ」

土方「あァ」

近藤「Aちゃん、ゆっくりしてってな！」

A『はい、ありがとうございます』(ニコッ…)


…小太郎、今頃どうしているでしょうか…？

11.ちゅっちゅっちゅ。→←9. へたれくん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す