【○魂3z】不良は彼女に構ってほしい【高杉晋助】

△じゅうよん ページ15

.


(ピロりん♪)


Aまた子、今どこいる?

また子万斉と金魚すくいしてるっス

Aお熱いね〜w今そっち向かうわ

また子お熱いは余計だし、私は晋助様一筋っス!!

Aはいはいw


万斉「また子？どうしたでござるか」

また子「あぁ…Aさんからっス」


Aさんはいつも私の事をからかってくる。


私は晋助様一筋っス！！…とはいつも言ってるのだが…


万斉「金魚すくいなんて久々にやったでござる。」

また子「え、やった事あったんスか？」

万斉「あぁ」


イメージないっス…意外…


万斉「ほら、一匹とれた」

また子「ッ…」


…いや！ありえないっスよさすがに。


私と万斉の恋愛フラグとか、絶対ないっス！！


夏祭りだから…ほら、なんか、吊り橋効果？だかなんかっスよきっと！！


万斉「また子？」

また子「っ、」

万斉「どうかしたのか」


ありえ…ない…


「あ、いた。また子〜」

また子「！」

A『金魚とれた？』


にこりと笑うAさん。隣には色っぽい浴衣の、


また子「晋助様…」

高杉「………。」


私が呼んでも、晋助様は黙ったまま。


万斉「とれたでござるよ。」

A『え、見せて見せて』


そう言って金魚が入ったポリ袋を覗き込むAさん。


…晋助様という彼氏がいながら、よく他の男に近づけるものだ。


A『私綿飴(わたあめ)買ってくるわ。』


そう言って、Aさんは隣の綿飴(わたあめ)屋まで歩き始めた。


高杉「おい…」

A『んー？』

高杉「金はあるのか」

A『あるから買うんでしょ。売り切れる前に行くよ』

高杉「そう簡単に売り切れるかよ」

A『いるじゃん、買い占めるバカ2人が』

高杉「…あぁ」


どうして、晋助様…


あぁ、そうか。


これが嫉妬なのかなぁ。


ドカン、という音が空に舞った。


高杉「！」

また子「わぁッ…！」

A『あり、始まった』

高杉「…行くぞ」


晋助様はAさんの手を引くと、人混みの中に消えていった。


万斉「また子、行こう」

また子「…はい」


万斉に言われるまま、私は金魚すくいをあとにした。

▼じゅうご→←▲じゅうさん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す