私の前に広がるセカイのその先 ３rd〜緋焔〜

desire〜10 ページ8

それでも。



カヲル君のあの優しい笑顔を忘れたくないから、私は生きている限りこの憎い世界を滅亡から救ってみせる。



考えながら素早くプラグスーツに着替える。



最早一刻の猶予もない。




____矛盾してるって？



そんなことはわかっている、



あ「だから、私が行くの。」



走って走って、ついに着いた七号機の前で呟く。



そしてエントリープラグに入り込む。



大好きな人のことを守るために。



母さん、力を私に貸して下さい。







『エヴァ七号機…起動！』




ミサトさんたちには何も言わず起動したんで、

何かと迷惑はかかったかもしれませんが。





私はすぐにジオフロントのマリの所へ向かった。



すると、目に飛び込んできたのは、非常に痛々しい八号機の姿だった。



「マリ！ 何てダメージを…。」



ぐちゃぐちゃの機体。



見ただけでも血の気が引く状態。



しかもリミッターまで外れていた。


「ああ。Aか………。

そいつ.....強いよ。

　私でもこんな......やられ、ちゃうくらい...だからさ。

気を、つけるんだよ。」


あ「わかった。ありがとう。

じゃあ、私行ってくる。」



マリの側を離れ、敵の場所へと行った。

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