moment〜3 ページ49
ふわり、と缶コーヒーが飛んでくる。
あまりに突然のことで、危うく落としかけたものの、間一髪のところ上手く受け止めた。
「あなた、死ぬ気？」
「ええ、そのつもりですよ。
失敗したらの話ですが。」
あたかも自信ありげに私は言った。
自信があるか無いかといえば、無い方に傾くだろう。
なのに、何故か、何故かだ。
妙に片意地を張っている。
「…そう。
でも、私としては今回のあなたの作戦は良いと思ったわ。」
予想もしない返答だった。
一時の沈黙がよぎる。
「私としても、ヴンダーの能力を出来る限り利用したいとは考えていたのよ」
「そうは言っても、無茶な作戦だとお思いにならなかったんですか」
すかさず私は彼女に問うた。
彼女はコーヒーを一口飲む。
「あなたの素質は天からの授け物よ。
上手くいくわよ」
「根拠あるんですか」
「ないわ。勘よ、勘。
特に私の勘は鋭いのよ」
上手く受け答えが出来ないでいるところを彼女は私の肩を叩き、コーヒー飲んでとだけ言ってそそくさと退散してしまった。
_______特に私の勘は鋭い。_______
確かに彼女はそう言った。
確かにそう言った。
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下弦 - いえいえ、コメント見てくださりありがとうございます。これからも応援しています！！ (2015年11月18日 16時) (
レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
紅坂紅子(プロフ) - 下弦さん» コメント有難うございます。こちらのミスでした。修正しましたのでよろしくお願いします。 (2015年11月17日 22時) (レス) id: 9397b1a88e (このIDを非表示/違反報告)
下弦 - すみません、初コメです。私の方がバグっていたら申し訳ないんですけど、28ち29が同じ話になってるんです。少し不安になって。長文失礼しました。これからも頑張ってください。 (2015年11月17日 21時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
暗部の桜(プロフ) - とても面白いです。続き待ってます (2015年8月31日 21時) (レス) id: 3141487925 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - もうこの作品大好きです!!ニコニコしながら読ませていただいてます！ (2014年9月14日 10時) (レス) id: 0c3a8a5087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅坂紅子 | 作成日時：2013年6月12日 21時
