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passion〜28 ページ41

翌日。





目が醒めると側のテーブルの上に一通の手紙が置いてあった。






名は匿名。






中身には、こうあった。






『君がこんなに綺麗になったこと、嬉しく思うよ。





6年前は、感情を押し殺して笑っていた。





それでも君を撃った、それは十分僕には苦しい出来事。





君を銃声一発で殺せ、との指令だったが、僕は敢えて急所を外して撃った。






今回も殺せとの指令があった。






でも、僕にはできない。





彼女の孫まで生まれたというのに、君を殺すなんて。






彼女の生き写しを、殺すなんて。





ご安心を。もう君を殺しにくる人間は誰もいない。





だから、僕は今迄の罪を償うことにするよ。





彼女の代わりに、幸せになってくれ_______』






それは私の復讐心を打ち消し、哀れみの感情を呼び起こした。






「いけない。龍驤ヤマト、貴方っていう人は…」






病室に置いてある植木鉢の花が、今日は珍しく萎れていた。






奴との決着は結果的つかなかった。






きっと自分の中では共倒れということで処理することだろう。






暖かい陽の光が部屋と赤い海を照らす。





乱反射する光に、私は目を細めた。





「もう、許すわよ。」





そう、呟いた。

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下弦 - いえいえ、コメント見てくださりありがとうございます。これからも応援しています!! (2015年11月18日 16時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
紅坂紅子(プロフ) - 下弦さん» コメント有難うございます。こちらのミスでした。修正しましたのでよろしくお願いします。 (2015年11月17日 22時) (レス) id: 9397b1a88e (このIDを非表示/違反報告)
下弦 - すみません、初コメです。私の方がバグっていたら申し訳ないんですけど、28ち29が同じ話になってるんです。少し不安になって。長文失礼しました。これからも頑張ってください。 (2015年11月17日 21時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
暗部の桜(プロフ) - とても面白いです。続き待ってます (2015年8月31日 21時) (レス) id: 3141487925 (このIDを非表示/違反報告)
- もうこの作品大好きです!!ニコニコしながら読ませていただいてます! (2014年9月14日 10時) (レス) id: 0c3a8a5087 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅坂紅子 | 作成日時:2013年6月12日 21時

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