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passion〜19 ページ32

「葛城大佐。

1つ、お願いがありまして」




ヴンダーに戻ってミサトさんと一対一。




相変わらずミサトさんは物静かだった。




まるで昔の面影が無い。




「…何?」




「2年間の休暇を頂くことは出来ますか?」




「理由は」




「近頃疲れが抜けません。

大分いまの状態でも身体が悲鳴をあげている感じです。」




ミサトさんの目を見てつらつらと喋る。




事実のように見せかけているが、当然これは真っ赤な嘘。




演じるのは得意なので、バレる訳も無いと思っていた。




もっと説得力を持たせる為、今少し

喋ろうとした矢先、ミサトさんは話した。




「休暇を認めます。

ただし、月一回は此処に顔を出しに来て。

縛ることといえばそれくらいしかないけれど。

ゆっくり休みなさい」




そう言い残して、ミサトさんは去っていった。




ここまで何分かかっただろう。




五分も経っていない。



なのに2年分の休暇という大きい要望をこんなに簡単に認めるなんて。




演じる意味もなかったのかもしれない。




「…今の全て嘘よ。

そうでしょA?」




突然聞こえてきた通る声。




アスカだった。



「__アスカ?

何のこと?嘘なんて、此処しばらくついてもいないけど。」




「さっきの会話、見させてもらったわ。

理由を述べる時、アンタの目は泳いでいた。

自覚はなかっただろうけど、アンタの目は泳いでたのよ」





腕を組んで話すその姿は、私をすぐさま諦めに導いた。





降参の意を込めた間の長い拍手を送る。





「あなたには敵わないわ。アスカ。

そう。嘘。真っ赤な嘘。

今からあなたに本当を教えてあげる。」




私は彼女の手を引き、海の見える所まで連れていく。

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下弦 - いえいえ、コメント見てくださりありがとうございます。これからも応援しています!! (2015年11月18日 16時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
紅坂紅子(プロフ) - 下弦さん» コメント有難うございます。こちらのミスでした。修正しましたのでよろしくお願いします。 (2015年11月17日 22時) (レス) id: 9397b1a88e (このIDを非表示/違反報告)
下弦 - すみません、初コメです。私の方がバグっていたら申し訳ないんですけど、28ち29が同じ話になってるんです。少し不安になって。長文失礼しました。これからも頑張ってください。 (2015年11月17日 21時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
暗部の桜(プロフ) - とても面白いです。続き待ってます (2015年8月31日 21時) (レス) id: 3141487925 (このIDを非表示/違反報告)
- もうこの作品大好きです!!ニコニコしながら読ませていただいてます! (2014年9月14日 10時) (レス) id: 0c3a8a5087 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅坂紅子 | 作成日時:2013年6月12日 21時

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