passion〜8 ページ21
渡された資料には、何枚かの写真が載っていた。
想像通り血の如く真っ赤に染まった海。
パッと見、陸地は見えず。やっぱりさっきと同じ、浮かんでいるのは船、船、船。
どうやら何処へ行こうと同じなようだ。
私の知っている日本とは360度以上に変化してしまっている。
この目で見た景色は、他の何でもない既成事実なんだ。
まあ、そういった衝撃には目覚めてからずっと対処してきたので、それ程驚いたわけでもない。
「説明するわ。
私達はWILLE。NERVに対抗する組織です。」
早速意味不明だった。
「NERVに、対抗…？」
「ええ。」
「そうですか。
なら、NERVは今どうなっているんです？」
ミサトさんはこれまた渋い顔をして答えた。
「NERVは完全に潰れたわけではないの。
碇ゲンドウを中心にまだ動いているわ。
私達には良く分からないけど、
今向こうにいるエヴァのパイロットは仮称 綾波レイと もう一人いるようね。」
私は一つ、ため息をつく。
「あの人も懲りない人ですね。
また、何かしようとしているんでしょう？」
「考えたくないけどね。」
アスカも呆れ呆れ言う。
「なら一つ、提案があるんですが。葛城艦長。」
なに、とこちらを向くと、腕を組んだ。
「私が目を覚ましたと言うこと、NERV側には伝わっていないんですよね？」
「ええ。」
「なら、私偵察に行きましょうか？私、エヴァにも乗れませんし、偵察なら、まあ殺されかけましたけど慣れてますから。」
てへっ。
可愛こぶったってミサトさんの安心は招けやしないけれど。
これも、あまり良い答えは期待出来なかった。
(どうせ無理よ…)
そう思ったその時だった。
口を開いたミサトさんは全く逆に近いことを言い始めた。
「わかった。
そうしましょう。我々もそうしようかと考えていたところだわ。」
「なら、契約成立ですね。」
私は立ち上がってペコリとお辞儀をした。
「精一杯、やりきります。」
ミサトさんとアスカは大きく縦に頷いた。
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下弦 - いえいえ、コメント見てくださりありがとうございます。これからも応援しています！！ (2015年11月18日 16時) (
レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
紅坂紅子(プロフ) - 下弦さん» コメント有難うございます。こちらのミスでした。修正しましたのでよろしくお願いします。 (2015年11月17日 22時) (レス) id: 9397b1a88e (このIDを非表示/違反報告)
下弦 - すみません、初コメです。私の方がバグっていたら申し訳ないんですけど、28ち29が同じ話になってるんです。少し不安になって。長文失礼しました。これからも頑張ってください。 (2015年11月17日 21時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
暗部の桜(プロフ) - とても面白いです。続き待ってます (2015年8月31日 21時) (レス) id: 3141487925 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - もうこの作品大好きです!!ニコニコしながら読ませていただいてます！ (2014年9月14日 10時) (レス) id: 0c3a8a5087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅坂紅子 | 作成日時：2013年6月12日 21時
