passion〜6 ページ19
その後私は退院し、目覚めて初めて、この壊れた世界を広い範囲で目にした。
紅く染まった海。
＿＿＿＿望まない未来世界。
何も分からないまま私は鈴原さんという名の女性に連れられ、ミサトさんの居場所に向かった。
トボトボとただ重苦しく足を進める。
その時に聞いた話によると、ミサトさんは今、AAAヴンダーという巨大戦艦の艦長をしているらしい。
そして現在歩いているここは、そんな戦艦の中だと彼女は言う。
他のことは直接ミサトさんに聞いた方がいいようだったので、その時は聞かないままにしておいた。
そしてとある小部屋へ入る。
「指定された場所はここですね。
艦長がいらっしゃるまで待っていて下さい。」
「あ、…はい。」
私はまだ俯いたままで答えた。
鈴原さんは部屋を出ていき、部屋の中は私だけになる。
暫くぼーっとして待つと、部屋に入って来たのはミサトさんではなく＿＿＿＿
「A…Aっ！」
長い茶髪、赤い髪留め。
背丈、声質は変わらない。
何故だろう。
変わらな過ぎのように感じる。
ただ、変わった所と言えば、眼帯をつけていることだけ。
＿＿＿「…アスカ…？」
私の手を握り、アスカは首を縦に振った。
「生きてまた会えて良かったわ。
そろそろ葛城大佐が来る筈よ。」
私はまた一つ驚いた。
今までミサトさんを『ミサト』と名前呼びだった。
なのに今は『大佐』と呼んでいる。
不思議だ。
「見た目変わってないね。」
私が問いかけると、アスカはしかめっ面で呟いた。
「エヴァの呪縛よ。」
エ、エヴァの呪縛？
初耳だった。そんな言葉。
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下弦 - いえいえ、コメント見てくださりありがとうございます。これからも応援しています！！ (2015年11月18日 16時) (
レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
紅坂紅子(プロフ) - 下弦さん» コメント有難うございます。こちらのミスでした。修正しましたのでよろしくお願いします。 (2015年11月17日 22時) (レス) id: 9397b1a88e (このIDを非表示/違反報告)
下弦 - すみません、初コメです。私の方がバグっていたら申し訳ないんですけど、28ち29が同じ話になってるんです。少し不安になって。長文失礼しました。これからも頑張ってください。 (2015年11月17日 21時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
暗部の桜(プロフ) - とても面白いです。続き待ってます (2015年8月31日 21時) (レス) id: 3141487925 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - もうこの作品大好きです!!ニコニコしながら読ませていただいてます！ (2014年9月14日 10時) (レス) id: 0c3a8a5087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅坂紅子 | 作成日時：2013年6月12日 21時
