早口熱血漢×武闘派少女ってアリ？【早川充洋】Part4♪

107**彼方の記憶(前)** ページ7

ちょっと昔話をしていいだろうか……



･･････小学生の頃、早川はいつもいじめられていた。




そもそも早川との出会いも、いじめられていた早川を私が助けたのが始まりだ。




喧嘩といえば向こうから必ずといっていいほど売ってきた。




決して早川からは売らなかった。売る度胸さえなかったのだから仕方のないことだ。




しかし、その早川が人生で一回だけ自ら喧嘩を打ったことがある。




それは小学生の時。早川がまだ私の身長を超す前の話………




.





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『あんたら、また早川いじめて!!今日こそ許さないわよ!!』





またその日も早川はいじめられて、いつものことながら通りがかった私が助けた。





『う、うあしお〜っ(泣)』



『げっ、浦城だ;;』

『またいいとこで邪魔しやがって…』




『何が邪魔してよ!!いい加減うさん晴らしに早川に絡むのやめなさいよ!!かっこわる!!』




『あ？そっちこそ女のくせにでしゃばりやがって!!』

『女は大人しくままごとしてりゃあいいのによ!!このじゃじゃ馬娘のバカ女!!』



『誰がじゃじゃ馬でバカですって!!』



『はぁ？お前バカだろ!!この前算数のテスト0点採ったくせによww』

『え？マジ!?今時0点wwww』



『なっ!!あ、あれは体調が悪かっただけで……っ』



『国語は8点、理科は5点、社会はいくつだっけなぁ〜。まあどうせ一ケタだろーけどww』

『ちげぇねぇwwwんなじゅーどーやら空手ばっかしてっからだよww』

『んなこと習うより女らしさ学んで来いっつーのwww』

『えー、ダメダメ。浦城が急に女らしくなったらキモくて俺吐きそうwwww』

『それもそうかwww』



男子のくだらない子供じみた悪口。

でも、その言葉は幼き私の心を確かにえぐっていた。

その証拠に、私は俯いて何も言い返せなかった。



『……うあしお･･････』

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