【刀剣乱舞】人外神父と逝く、ブラック本丸改正 (ページ19)

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18.先に言え(怒) ページ19

｢お待たせしました…｣

貴『ご苦労です』

狐から朝食のおにぎりを貰い、皆に渡す。

｢普通なのに美味しい｣

｢今まで食べれなかったからね｣

皆が食しながら口々に言うのを流し目に、母屋の方を見つめた。

貴『母屋の彼らに、食べさせてあげれないでしょうか』

｢多分、無駄だと思う｣

堀川が応えた。

｢もう誰も信じれないくらいだから、他人の料理なんて持っての他、もう何も受け付けてくれない｣

｢安定も…、信じないって｣

どうすればいいのでしょうか。
1.任務を優先するか、2.鍛刀を優先するか、3.説得を優先するか、4.衣食住を優先するか。
この場合、2は1と関連してるためどちらも得る代わりにどちらも優先する事になる。
3の説得を優先する場合、相手の出方次第では更なる面倒に発展する可能性もある。
ああ悩んでばかりだ。本当にめんどくさい。

｢あの、審神者様…｣

貴『何です』

｢先程の北谷菜切を、取り出してください｣

懐から北谷菜切を出すと、部屋の皆は目を見開いた。

｢いつの間に鍛刀したの？｣

｢素材は既に尽きたかと思ってたのに！？｣

｢主！素晴らしいです！｣

貴『いえいえ、白山の狐が誘導して頂いたからなのですよ』

その一言で、皆の視線は白山の狐、“通信機”に向けられる。彼はやはり何も応えない。

｢色々あるかもしれませんが審神者様、北谷菜切に霊力を注いでください！｣

言われるがまま北谷菜切を手に、霊力が吸い込まれて行く様子を思い描いた。すると刀は眩しく光り出す。

パァアアア…！！

｢はいさーい！俺は北谷菜切だよー！見つけてくれてありがとー｣

現れたのはピンク髪を二つに結んだおさげの、女の子？

｢俺は男士だよぉ！｣

貴『そうですか。すみません、あまりにも綺麗でしたので…』

｢き、綺麗？｣

ぼぼぼッ！と言う効果音が着きそうな程に赤面する北谷。その後ろから感じたのは強い嫉妬。

｢主！俺綺麗！？｣

｢俺は綺麗ですか！！｣

｢俺の方が綺麗だろう｣

｢鳴狐も負けておりませんよ！！｣

騒がしい。
静かに赤面し照れ照れとしている北谷と、自分を綺麗かと問う数振。朝から元気ですね。
強めに咳払いをすると、すぐに収まった。

｢とりあえず、私はまずこの本丸を元に戻す事を優先します。鍛刀や任務、救助のそれらはまず置いておかなくては…｣

｢審神者様、…もう1つ言い忘れておりました｣

刀剣男士は審神者の霊力によって、回復するんです…。

貴『………こんのすけ』

ニコリ。

｢はひ…｣