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17.都市伝説じゃないですよ ページ18

追っ手から逃げ切り、審神者部屋の隣にある近侍の部屋に青江を入れる。

「また引き篭るのかい」

貴『此処には彼らは来ないので。安心して朝まで眠っておいてくださいね』

「はいはい」

障子を閉じ、しゃがんですぐさま刀帳を開く。
青江が指した徘徊者たちは…真核と鶴丸と同田貫を除きますと…。
小狐丸・岩融・ソハヤノツルキ・蜻蛉切・燭台切光忠・小豆長光・長曽祢虎徹・豊前江・陸奥守吉行。
部屋に篭っておられるのが…。
大包平・鶯丸・明石国行・蛍丸・江雪左文字・大和守安定・日本号・獅子王・太郎太刀・次郎太刀・髭切。
所々に赤いバツが付いている。
天下五剣が二振も…。どうやら前任たちは、部類関係なく折ったようですね。
共通点は力以外に何なんでしょう。

グイグイ…。

後ろから袖を引かれ振り向くと、白山の狐が一匹。

貴『どう致しましたか?』

狐は何も応えず、“こっち”とでも言う様に母屋の方へ向かった。

貴『お待ちを…』

それにしても狐はまだでしょうか。
夜だからかもしれませんが、こんな夜中に連れて来た政府も政府ですね。
ブツブツ考えながら、白山の狐の後を追うと。
突然ピタリと止まり、庭と私を交互に見つめた。

貴『何でしょう?』

すると狐は何処かへ行き、私の靴を咥えて来る。
履け、という事ですか。
靴を履きまた狐の後ろに着くと、土を掘り返し始めた。私も素手で掘り返す。
しばらくすると、そこにあったのは一つの箱。荒縄で縛られているようですが…。

貴『これを開けろ、と…』

狐は何も言わないが、つまりそう言う事なのでしょう。縄を千切り、箱を開ける。
入っていたのは一本の短刀でした。
まだ新しい様ですが、埋められたのは数年前でしょうか。しかし、何故こんな所に埋められているのですかね?
名前は分からないので何とも言えませんが。

貴『狐、感謝致します』

と言っても狐も何も応えないのですがね。
後に刀帳で確認した所、見つけた短刀は誰にも当てはまらなかった。


.
狐を抱え縁側を歩いていると、光が東の方から差して来た。もう朝なんですね。
なのに、この本丸はまだ曇り空。今にも天気が崩れそうです。

ポンッ!

「おはようございます審神者様!よく眠れましたか?」

貴『おはようございます狐、私は眠くなかったので一睡もしてませんよ』

そうそう、と懐に入れていた短刀を狐に見せる。

貴『この刀、誰か分かります?』

「これは北谷菜切です!!何故審神者様が!?」

…ちゃたん?

18.先に言え(怒)→←16.チート?…いえ、普通です



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小夜 - 面白いです。続き読みたいです! (2020年4月28日 17時) (レス) id: a4e120fc5e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 面白かったです (2020年2月15日 8時) (レス) id: 7c49b78205 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Graecia devil sardine | 作成日時:2019年12月31日 18時

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