本部にて ページ12
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凛｢う……ん…｣
目を開けると、そこは真っ暗。そうか、目隠しされとるのやな。けど、此処はいづこなり。
？｢…おい立て！もうすぐ会議が始まるんだよ！｣
体を縄で締められておる、そんな趣味は無いぞ。
何者かによって立ち上がらされ、何処かに連れ行かれる。顔にも何か掛けられとる。うざったいのお。
ジャリジャリと小石が足裏に当たる。
こっぽりは何処じゃ。
一応、客人の様なものであろう。
猿轡をされている故、鼻歌で通りゃんせを歌う。そんな様子を見て、ヒソヒソと話す者達。随分と余裕だとでも思っておるのだろう。
？｢鬼を連れて参りました！｣
引っ張られて、砂利の上に座らされる。小石が脚にめり込んでおるよ、地味に痛い。
？｢よもや！こいつが不死川と戦った例の鬼か！｣
？｢聞いてた割には、地味に弱っちそうだぜ｣
？｢こいつ、鬼のくせに何故日に当たっても死なん。鬼では無く人間で、不死川が弱かったんじゃないのか(ネチネチ)｣
不｢あ？！こいつは鬼だァ！！｣
？｢…ああ、なんて醜い者だ。今も末恐ろしい顔をしているのだろう｣
？｢………(本当に鬼なの？でも、手足細くて、肌も白くて素敵///)｣
？｢それにしても、何も話しませんね。死んでいるのでしょうか？｣
猿轡は取られたものの、手と腕と胴を縄で縛られている。気配と臭いからして、約10人、女が3人と男が7人の人間が居る。年齢は様々だが、人間でもまだ若い方だろう。
それにしても、戦った男は不死川と言うのか。名の通り、安々と死ななそうやえな。
？｢裁判の意味あるか？おい鬼！生きてんなら地味でも何か言え！｣
胸ぐらを捕まれ、足が伸び宙吊りになる。大男だ。
着物がしわになるぞ。
？｢宇髄さん、乱暴にしても口は割りませんよ。私がします｣
？｢おい、御館様が…｣
？｢まだ時間はあるだろ？｣
また地面に置かれ、前に誰かが立つ。
し｢初めまして、私は胡蝶しのぶです。此処は鬼殺隊と言われる、政府非公式の組織の本部です。今日貴女は、何故呼ばれたかご存知ですか？｣
首を横に振る、何人かは驚きの声を上げた。
し｢そうですか。…では…、実は2〜3年程前から、こんな噂が流れていたんです。藤襲山から女の鬼が逃げた。犬の様な鬼を見た。獣の異形が出る、と…｣
凛｢…｣
し｢でも、それには少し疑問があるのですよ。今まで誰も、獣の鬼という者には会ったことがありません。多分、これからもないと思います…｣
そう言い、しのぶは話し続けた。
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虚(プロフ) - とても良い作品ですね！お気に入り失礼します！好きです(((更新楽しみにしています！ (2020年3月7日 0時) (
レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
Graecia devil sardine(プロフ) - ユラさん» コメントありがとうございます！前に遊んだスマホアプリに出てきた女の子の話し方を真似てみました。 (2019年11月23日 12時) (レス) id: 890b359372 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ - 面白いです！夢主さんの喋り方めっちゃ好き… (2019年11月23日 12時) (レス) id: 98acb8ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Graecia devil sa-thin | 作成日時：2019年11月13日 20時
