【鬼滅の刃】鬼殺隊最強の(元最年長)無柱はヒーロー嫌い。

柒(//) ページ10

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柱達はまだ話したそうだけど、もうすぐ会議の時間だ。

結｢またゆっくり話そう｣

全｢｢｢｢はい｣｣｣｣

ひ/に｢｢御館様の御成りです｣｣

即一列に並び、跪き頭を垂れる。部屋の奥から現れたのは鬼殺隊を束ねる産屋敷現在当主、御館様、もとい耀哉様。
今世では病もすっかり治り、綺麗なお姿になられた。

耀｢おはよう、私の可愛い剣士(こども)達。せっかくの休暇なのに、集まってくれありがとう｣

結｢いえ、お気になさらず。耀哉様のためならばどんな時もすぐ駆けつけましょう｣

年上で古株だったこともあり、御館様を名前で呼ぶ権限が長年許されている。

耀｢ありがとう結樹。早速なんだけど、今回会議を始めたのは他でもない。私たち鬼殺隊が、急遽ヒーローと手を組むことになったからだ｣

全｢｢｢｢！！！｣｣｣｣

結｢……｣ゴクリッ

分かっている。この世界の理を。この世界は僕らが生きていた時代より何百年も後の時代で、謎の超常現象により何らかの特異体質がある。
超常は全国各地で発見され、『個性』と呼ばれている事。その力を利用し犯罪を犯している敵、それを取り締まるヒーローが居る事。鬼が僅かながら、現在まで生き残ってしまった事。でも、

し｢御館様、お尋ねしますが。何故、彼らと手を組まなくてはならないのですか？｣

実｢その様な者達と手を組まずとも、我らで十分では御座いませんか？｣

しのぶと、風柱の不死川実弥は問う。

耀｢…確かに此処にいる剣士、隠、私含めヒーローを好かない者もいる。だが最近、敵と残党の鬼達が手を組んでいると言う報告があった｣

結｢っ！！｣

僅かに、いやちょっと殺気が漏れてしまった。
隠が数人青ざめている。あまり怒っては駄目、気を漏らしては駄目。深く息を吸って自分を落ち着かせていると、隣にいた義勇が背中を摩る。

義｢大丈夫ですか｣

結｢…ああ、動揺してしまった｣

耀｢…でも、これは私達にとって機会でもあるんだよ｣

耀哉様が言うにはヒーローと手を組み共に行動する事により、自然と第三者の目に入る。それにより鬼殺隊と鬼の存在は知り渡り、更なる戦力を増やしていく。鬼殺隊は皆無個性であるが、それとヒーローの知名度を利用し、未だこの世界にいる個性のない人たちを助けると言うのだ。

耀｢せめてもの行動だと思っている。…こんな身勝手で急であって、どうか許して欲しい｣

結｢…耀哉様の命令は、絶対です｣

絶対である以上、これ以上否定は出来ない。してはならないのだ。

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